2021-10-31 / 最終更新日時 : 2022-05-15 風戸 地域情報 多摩川音頭の歌詞(No. 31/31) 秩父の山々 いよいよ最後の歌、多摩川音頭の三十一節です。 晴れた日に秩父の山々をのぞむ情景が歌われています。 昔は建物も少なく、空気も澄んでいて、遠く秩父の遠景がよく見られたのでしょう。 多摩川は秩父に源流を持っています。 多摩川音 […]
2021-10-18 / 最終更新日時 : 2021-10-09 風戸 地域情報 多摩川音頭の歌詞(No. 29, 30/31) 冬を唄う 多摩川音頭の二十九節と三十節です。 二十九節にある「虎落笛(もがりぶえ)」とは、冬の激しい風が竹垣や柵 (さく) などに吹きつけて発する笛のような音のことです。 三十節では、「冬の梨山 影ばかり」と唄っています。 いずれ […]
2021-10-03 / 最終更新日時 : 2021-09-30 風戸 地域情報 多摩川音頭の歌詞(No. 28/31) 中野島を唄う 多摩川音頭の二十八節です。 明治43年、関東地方を大雨による大洪水が襲いました。 「明治43年の大水害は、1910年(明治43年)8月に東日本の1府15県を襲った大水害である。梅雨前線と2つの台風が重なったことから豪雨に […]
2021-09-22 / 最終更新日時 : 2021-09-22 風戸 地域情報 多摩川音頭の歌詞(No. 26,27/31) 桝形山と黄金伝説 多摩川音頭の二十六節と二十七節です。 枡形山には、桝形城があったことが文献からうかがえます。 城は、鎌倉時代、稲毛三郎重成の居城と言われており、山の横穴には埋蔵金の言い伝えが残されていました。 埋蔵金の行方は杳として知れ […]
2021-09-08 / 最終更新日時 : 2021-09-05 風戸 地域情報 多摩川音頭の歌詞(No. 24,25/31) 堰(せき)の長池 多摩川音頭の二十四節と二十五節です。 白秋は、堰の名所を取り上げて、うなぎや鯉をあいびきになぞらえて歌っています。 下の写真にある案内には、「五ヶ村堀はこの地点で本用水と立体交差をし、堰方面の […]
2021-08-20 / 最終更新日時 : 2021-08-19 風戸 地域情報 多摩川音頭の歌詞(No. 22,23/31) 梨と柿 多摩川音頭の二十二節と二十三節です。 ともに実りの秋を唄っています。 裏の甘柿とは、おそらく王禅寺の丸柿のことでしょう。 「きざ」は甘柿の俗称。甘くて定評のある柿ですが、いたずらっ気を起こして、渋柿を食べさ […]
2021-08-12 / 最終更新日時 : 2021-08-08 風戸 地域情報 多摩川音頭の歌詞(No. 20,21/31) 薬師堂の獅子舞 多摩川音頭の二十節と二十一節です。 菅(すげ)の薬師寺の獅子舞は独特の舞いで有名で、川崎市指定文化財にもなっています &n […]
2021-08-08 / 最終更新日時 : 2021-08-03 風戸 地域情報 多摩川音頭の歌詞(No. 19/31) 梨の実り 多摩川音頭の十九節です。 梨の出荷時期は、現在は8月初めから9月下旬にかけてが一般的ですが、昔はもっとながく10月頃まで続けられていたとのことです。 鮎が産卵を終えて去ったとしても、秋の風物詩である梨の実る頃にまたたずね […]
2021-08-03 / 最終更新日時 : 2021-07-26 風戸 地域情報 多摩川音頭の歌詞(No. 18/31)二子に丸子 多摩川音頭の十八節です。 ここに出てくる六社とは、府中の大國魂神社のことです。昔は大國魂神社というよりは、六社宮と呼ぶことが常例でした。 なぜ六社宮と呼ぶかというと、武蔵国にある六つの大神(おおかみ)を祀っているところか […]
2021-07-25 / 最終更新日時 : 2021-07-24 風戸 地域情報 多摩川音頭の歌詞(No. 16/31, 17/31)五宿がよい 五宿がえり 多摩川音頭の十六節と十七節です。 ここに出てくる五宿とは、布田五宿のことと思われます。江戸時代、甲州道中の上石原、下石原、上布田、下布田、国領の各宿と上布田宿加宿の小島分村を合わせて布田五宿といったとのことです。そこでは […]
2021-07-19 / 最終更新日時 : 2021-07-11 風戸 地域情報 多摩川音頭の歌詞(No. 15/31)梨の袋かけ 多摩川音頭の十五節です。 梨の一つ一つに袋をかける作業を唄っています。栽培が盛んだった頃は、夜を徹して袋かけを行うこともあったと聞いた白秋が、作業をする娘を思いやり、このような表現になったことが思いやられます。 &nbs […]
2021-07-12 / 最終更新日時 : 2021-07-07 風戸 地域情報 多摩川音頭の歌詞(No. 14/31)鮎(あゆ)と鮠(はや) 多摩川音頭の十四節です。 鮎(あゆ)と鮠(はや)を対比している歌詞です。 鮎と鮠は形も色も似ていますが、鮎が清流に棲むのに対して、鮠は比較的よどんだ川でも棲んでいたため下級の魚と扱われていました。(右の写真:鮠) 一方、 […]
2021-06-30 / 最終更新日時 : 2021-06-30 風戸 地域情報 多摩川音頭の歌詞(No. 12/31, 13/31)宿河原桃 多摩川音頭の十二節、十三節では、桃が描写されています。 桃の花が咲いたという喜びがあふれています。霞かけたとあるのは、カスミ網と季節の霞の両方にかけたものでしょう。 河原といえば宿河原を指していると思われます。 宿河原桃 […]
2021-06-21 / 最終更新日時 : 2021-06-20 風戸 地域情報 多摩川音頭の歌詞(No. 9/31, 10/31, 11/31)梨山 多摩川音頭の第八節で梨山を唄い、それから第九節、十節、十一節まで、梨山を描写した歌がつづきます。 花わけは、梨の実にする良い花とそうでない花をより分ける作業のこと。枝を摘む娘の顔がちらりとちらり見える。可愛いあの娘の眼が […]
2020-12-21 / 最終更新日時 : 2020-12-21 風戸 地域情報 多摩川音頭の歌詞(No. 8/31)多摩の梨山 多摩川音頭の第8節です。 この節から第十一節までが梨山を描写した歌がつづきます。 「いっそ逢いましょ いっそ逢いましょ梨山で」の一節は、当時人気を呼んだ菊池寛の小説、「東京行進曲」が映画化されたときの主題歌で歌われた「い […]
2020-12-17 / 最終更新日時 : 2020-12-17 風戸 地域情報 多摩川音頭の歌詞(No. 7/31) 多摩川音頭の第7節です。 丸山教三世教主であった伊藤六郎兵衛は俳句や郷土研究にも関わり、北原白秋との親交もありました。 家の庭には「丸山の六尺藤」と呼ばれる樹齢120年程の藤の木があります。 この歌が発表されたとき、稲田 […]
2020-11-14 / 最終更新日時 : 2020-11-14 風戸 地域情報 多摩川音頭の歌詞(No. 6/31) 鮎の遡上 多摩川音頭の第6節です。 多摩川での、水源をさかのぼっていく若鮎の勢いと、春の花が吹雪となって散っている川面の光景を描いています。 鮎の遡上は、この唄が作られた昭和初期には盛んに見られたものと思われます。 […]
2020-10-22 / 最終更新日時 : 2023-05-03 風戸 地域情報 多摩川音頭の歌詞(No. 5/31) 多摩の横山とは? 多摩川音頭の第5節をご覧下さい。 さて、ここで唄われている「多摩の横山」とは何のことでしょうか。 調べてみると、「多摩丘陵」を指しているとのことです。 そして、この歌も万葉集(防人の歌)の本歌取りのようです。 元歌は、次 […]
2020-10-11 / 最終更新日時 : 2021-01-18 風戸 地域情報 多摩川音頭の歌詞(No. 4/31) かつて「調布」を「たづくり」と呼んだ 多摩川音頭の四番の歌詞は次の通りです。 調布を昔、「たづくり」と呼んだこと、ならびにこの歌詞が万葉集の本歌取りであることは、すでに以前に投稿しました。 その記事は、こちらから読むことができます。   […]
2020-10-01 / 最終更新日時 : 2020-10-01 風戸 地域情報 多摩川音頭の歌詞(No. 3/31) 「うけらの花」とは? 多摩川音頭の三番の歌詞を紹介しよう。 うけらの花とは、オケラの花のこと。キク科の多年草で、秋に白い花を咲かせる。 かつては、武蔵野一帯で繁茂していたとのことで、『万葉集』で、この「うけら」は、目立たず変わらない姿で咲く花 […]