ハイム・ウィークリー 第21号
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ハイムウィークリー2020-04-03(金)
☆第21号「x氏のつぶやき」特集☆
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■□ーーーーもくじーーーーー■□
★★★★ 編集長の独り言★★★★
1. 「x氏の初登場!2018年8月」
2. 「災害は美しい自然の中に」
3 二歳のボーヤと友達になれた朝
4. ハイムの暮らし1年を振り返って
5. 七夕さんが近づくと思い出す
6. 青春の想い出
7. 不登校になった少年
8. 雨上がりの朝おいしい空気が
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9. 笑説ハイムのひろば 12.13.14
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☆☆☆☆~~編集後記~~☆☆☆☆
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★★★★ 編集長の独り言 ★★★★
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読者のみなさん、ハイムウィークリーの購読ありがとうございます。ハイムのひろばには、ハイムにお住いの方々からたくさんの投稿を頂いておりますが、それらの多くは「ハイムのひろば文芸館」に掲載されています。
ところで、文芸館にではなく「ひろば」の方に時々投稿いただいている「x氏のつぶやき」を毎回楽しみにしておられる方も多いのではないかと思います。
「X氏のつぶやき」は、住民のお一人であるx氏が、その優しい目線でとらえたハイムライフのひとコマひとコマを、美しい言葉で描いたスケッチ集ともいえるものです。
今回は、日々、ハイムの樹木や草花の息吹に、虫や鳥のさえずりに、そして光や風の輝きに目を止めて、生きている事のすばらしさを伝えてくれている「X氏のつぶやき」を特集しました。
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■1.x氏の初登場!2018年8月 ■□
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【猛暑に耐え抜く草花】
朝の水やり、
花木や草花は、ぼくが来るのを待っている。
わが子に食事を与えるように、
根元にそっと水をやると、ちいさな葉っぱをヒラヒラと輝かせて応えてくれる。
暑い夜を待っててくれたんだね。
さ、たっぷりごちそうをお食べ。明日の朝も来るからね。
朝の水やりを私が終えると
スズメたちが、水たまりに飲みに来る。
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■2.「災害は美しい自然の中に」□
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【災害は美しい自然の中に】
昔、子どもたちが遊んでいた小川が、メダカがいなくなった、ホタルがいなくなった、カエルの声を聞かなくなった、それは、農薬のせいだと思っていた。だがそれだけではなかった。
人は美しいところに住みたくなる。人は便利に変えていった。水を保水する山の雑木林は切られてしまった。山の裾野は開拓されて家が建った。
夏の夕立は、美しい虹をつくってくれた。今は雷が鳴ると、夕立ではなく、豪雨になる。美しい虹も生まれない。なぜなのか? 分からない。分かったのは、気温がものすごく高くなったことだ。
夜は人工イルミネーションで街は美しく変身してしまう。そこに人が集まる。夜空を染める花火大会も、大仕掛けで大勢の人を集める。大人の花火大会になった。
ベランダで、庭先で、公園で、親子が線香花火を楽しむ姿を見なくなった。
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■3.二歳のボーヤと友達になれた朝
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【二歳のボーヤと友だちになれた朝】
その日の朝は、とてもさわやかな朝だった。そのまま駐車場に行くのを止めて、集会場東側の森の小路を散策しながら会社に行こうと、森の小路に足を向けたら、おばあちゃんと手をつないで二歳くらいのボーヤがやって来た。
私は、ボーヤが通り過ぎるのを待とうとしたが、ボーヤは私の姿を見るなりおばあちゃんの後ろに隠れて動こうとしない。
私は、ほほえましくしばらく待ったが、ボーヤは動こうとせず、私に興味を示しはじめたので、私の方から近づいていった。ボーヤ、もうセミはいなくなったね。というと、さらにおばあちゃんにしがみついて、動こうとしない。しかし私が気になっている視線を送ってくる。
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■4.ハイムの暮らし1年を振り返って
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樹木は一年一年成長している。果たして私の一年はどうだったか?と問いかけると、ハイムの生活が80歳にして充実してきました。モスバーガーの店でコーヒーを飲みながら四方山話で楽しむ友人が沢山できました。
そこで、山登りの達成感の歓びの話、ハイキングの会でいろいろ行ってきた写真を見せてもらいながら、楽しい話を聞く度に、私も挑戦できないかと、勇気を与えてくれました。ガーデニングは四季折々に花木を植えてくれる。
月一回は名画の会で思い出の映画が観られる。日曜日の午後はダンスサロンで別世界の青春時代が戻ってくる。ゴルフの会も誘ってくれる。何より多くのお友だちができて、家族のようなお付き合いができたこと。
また、ハイムにはわが孫のような子供が元気よく遊んでいるのを見るのが楽しい。そんな中で、ダンゴ虫のボーヤ、リョウヘイ君とお友だちになれたことだ。
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■5.七夕さんが近づくと思い出す■
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【七夕さんが近づくと思い出す夜間中学生のこと】
それは昭和30年ごろに聞いた話です。大阪の都島で空襲で焼け出された、孤児姉弟の話です。
二人は身寄りを失い、転々と生き延びた末に、大和川の堤の下にあったボロボロのアパートに住むことになりました。姉は難病を患っていて寝たきりでしたが、弟のつとむが中学校にも行かず、塗装屋の親方に頼んで働くことになり、このボロアパートに入れてもらったそうです。
「お前が運転ができたら、もっと手間賃を出してやれるがの」と親方が言ったので、夜間中学に通って読み書きを覚えようと決心しました。
いつも夜間中学に通ってくる朝鮮人のおばさんが横に座っていました。ある日のこと、「あんた、姉さんが寝た切りやてな。おにぎり作ってきたから姉さんに食べさせてあげな」と、つとむの袋カバンにねじ込みました。
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■6.青春の想い出
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【青春の想い出・体験話をつぶやきますのでお許しを】
誰もが共通の想い出を持っておられることを信じてつぶやかせていただきます。
昭和27年頃、中学1年生の時。香川県仲多度津郡竜川村、竜川中学校が戦後はじめて映画観賞を授業に取り入れて、弘法大師の生誕の地と言われる善通寺の門前にある映画館に出かけた時のことです。
村にはバスも走っておらず、家に自転車があるのもまれな時代に、生徒を連れて映画館に!校外学習を実行させた先生がいたのも驚きでした。映画は、美空ひばり主演の「悲しき口笛」でした。私は時々学校の講堂で映画上映会があった時、おじいさんに連れて行かれた思い出しかなかったので、本格的な映画館で観るのは、その時が初めてでした。
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■7.不登校になった少年 ■□
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【愛犬が殺され、不登校になった少年(小5)の記事を読んで】
私が高3で、受験準備に没頭している時、東京の西武線の長崎駅近くの小学生が、隣のお兄ちゃんに空気銃で愛犬を殺されて、少年つとむ君は家に閉じこもったまま、家族にもものもいわず、学校の先生が来ても会おうともしない、という記事を読んだ。
私は、どうしてもこの少年つとむ君に会いたい、会って話を聞いてあげたい気持ちになり、母に相談したら、手紙を書いてあげなさいといわれ、新聞社宛につとむ君への手紙を書いて、本人に届けて欲しいとお願いすると、手紙はつとむ君に届いたのだ。
数日すると、「つとむ君が待っています」という手紙が、母親が代筆をして私の手元に返信された。私は大学受験に行くから、必ず会いに行きます、西武線で江古田駅に行く途中の長崎駅の近くにつとむ君の住む家はあった。会いに行ったのは受験の前日だった。
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■8.雨上がりの朝おいしい空気が■
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【1月19日 雨上がりの朝6時半 「おいしい空気が」】
凍てつくような冷気を、肺いっぱい吸った。「おおっ!冷たい!きれいな空気だ!」
ハイムの朝の空気は、今は日本一おいしい空気だ。わずか陽が昇りきる間の空気です。スズメたちも起き出す頃です。
「この空気は、ハイムの宝物なのだ」私は仕事場で、銀座の空気を吸っていて、車で多摩川の堤まで帰ってくると、車の窓を開けて、深呼吸をするのです。草の香りと共に、オゾンいっぱいの空気が肺の中に入ってきます。
「生き返ります」
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■9.笑説ハイムのひろば 12.13.14
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12.【修復完了】
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そして、ついにその日がやってきた。修復完了だ。ログインしても真っ白で見えなかった管理画面がはっきりと現れるようになった。思わず一人でガッツポーズ!ここまでの道のりは長かった。2月2日のトラブル発生から2週間以上かかった。いろいろな思いが交錯した。途中で、少しだけ不安になったこともあった。しかし、決して諦めず、いつかこの日が来ると信じていた。そこだけは、自分で自分を褒めてあげたい!(マラソンの有森かい!)
これで、みんなが、「ハイムのひろば」に「蝶図鑑」に「クイズひろば」に問題なくログインできる、編集ができる。西野は、直ぐに次の作業に取り掛かった。それは、つくり隊全メンバーに対してサイト復旧の連絡と新しいサイト用のIDを発行することだ。旧管理画面とは別のフォルダに引越しをしたために以前のIDではログインできない。新しいIDとパスワードが必要だ。これを済ませれば肩の荷を下ろすことができる。多少の微調整は残っているがこれはいつでもできる。
3日後に勉強会に出席した。「おはようございます!」と西野はいつもより大きな声でドアを開けた。先に来てテーブルの準備をしてくれていた宮下と雛形が二人同時に「おはようございます。お疲れさまでした!」と声を掛けてくれた。「ありがとう!」と答えながらなんだが目元が緩くなっていた。そして、さらにひとり一人とやってくるメンバーは、みんな笑顔で「ご苦労様!お疲れ様!」と労ってくれる。そう、みんなのこの笑顔が見たかったのだ。
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13.【恐怖のバージョンアップ】
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2018年12月中旬のことだった。その日、山咲淑子は夕食を済ませたあとパソコンに向かった。今や「歩こう会」のホームページ作りは、不思議な玉手箱を手にしたような気持ちでいたので、毎日一度はチェックしていた。昨日、予定している新年会の案内ができたのでPDFファイルに変換してアップロードしようと作業に取り掛かった。いつもの通り電源を入れ、「歩こう会」のホームページを立ち上げる。
前回、電源を落とすときにシャットダウンではなくスリープを選択しておいたのであっという間に画面が現れる。このあたり、かなりパソコンのスキルが向上してきているのがみてとれる。山咲はこれまでワードやエクセルは使いこなしているが、ホームページを自分で作るのは初めてのことで、その楽しさが分かり始めていた。想えば、つくり隊から土台となるサイトを譲り受け、それを自分たちの手で加工し始めたのが7月頃だったか。
歩こう会には元々会の創設者である家永康文が作った立派なサイトがあったが、WordPressを使った新しいものを作ろうというメンバーの意向に家永は喜んで同意した。自分の作ったものが新しいものに取って代わられることは寂しいものだと分っているので、西野は家永に対して申し訳ない気持ちもあった。ただ、鏡にリニューアルへの協力を依頼された時に家永からも同様に言われていたので、その寛大さに尊敬の念を抱いていた。
つくり隊スタッフの池田鈴子による懇切丁寧な技術的フォローは毎週行われ、一歩一歩着実に進められた。もうオープンしても大丈夫だと池田が何度進言しても代表である北川恵子(え?DAIGOの奥さん? No! “ICM” = “いいえ、違い、ます!” それは「北川景子!」)はなかなか首を縦に振らなかった。デザインやベースカラーを決めるにも何度も何度も検討を重ね、慎重に進められた。この時、北川が頼りにしていたのが山咲のセンスだった。
10月になってようやく正式にオープンして以来、今日まで約3か月が経過したところだ。山咲は新しく手にした不思議な玉手箱を開けた。新年会の案内のリンクを貼ろうとPDFファイルのURLをコピーしてマウスを操作する。ところが目的のURLが出てこない。あれ、もうすっかり慣れたと思っていたのに何か違ったかしらと思いながら、数回試してようやく貼り付けることが出来た……と思った。
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14.【トラウマからの解放】
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あの恐怖のバージョンアップ騒動があってから1年3か月が過ぎたある日、山咲淑子は久しぶりに、金曜日のパソコン初心者塾に参加した。歩こう会のサイトの件でちょっとした打ち合わせもあって顔を出したのだ。パソコン初心者塾は、もともとパソコンクラブが初心者用に設けていた言わば「駆け込み寺」で何か困ったときに相談に乗るクラスであった。パソコン利用についての疑問がある時にはここに顔を出すといろいろと参考になる。
そこで、久しぶりに西野に会った。ひろばの技術的フォローをしている西野は、仕事のない限りつくり隊のメンバーとともに、この時間に顔を出すようにしていた。廃部になったパソコンクラブの意向を受けて、引き続き「駆け込み寺」機能を維持するためだった。元パソコンクラブのメンバーも引き続き指導にあたってくれており役目をはたしてくれていることに感謝している。
「山咲さん、あの時は大変な目に会いましたね。でも滅多にないことなので、むしろ宝くじに当たったようなものですよ。ショックは大きかったようですが、新しいことを覚えたのですから幸運だと思ったほうがいいです」となかば冗談めかして言った。すると、淑子は「あの時は本当に心臓が止まるかと思いまいした。実は、あれ以来、私、あの同じ画面に入れません。
未だに原稿は作ってもアップロードは他の人に任せているんですよ。この状態から脱出できる方法があったら、是非教えていただきたいです」と言う。
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★★★★~~編集後記~~★★★★
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編集を終えて一番感じることは、x氏の感受性と表現力です。同じハイムに住みながら、今まで自分はこのような思いをしてきただろうかと、一瞬立ち止まります。人間、忙しい毎日を送っていると、すぐそこにある自然の癒しや和みといったものに気がつかないものですね。
x氏は、「つぶやき」を通じて、私たちに、木や花や虫や鳥に、そして光や風にもっと目を向けるべきことを教えてくれているような気がしました。
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発行元:ハイムのひろばをつくる会
発行責任者:”八咫烏”こと 西 敏
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆起きたトラブル修復に2週間ほどかかったことをお伝えしましたが、この2週間のことを備忘録として残そうと考えました。
一般の閲覧者の方にはあまりわからない出来事だったと思いますが、事情を知るスタッフにとっては不安な日々を過ごすことになったと思いますし、私自身にとっては地獄の苦しみと言ってもいいくらいでした。
この間に私の頭の中を過ったことを書くとしても、読む人にとって、専門用語がやたら出てきても分かりにくいし面白くないだろうと考え、小説仕立てにしてみようと思いつきました。ただ、駄文を並べて小説というのは烏滸がましいので、「笑説」ということにして、少しクスっと笑えるような軽いものにしてみようと思っています。
全てのプロットが出来ているわけではなく、頭に浮かんだことをただ書きなぐって行くだけのものなので、どんなものになるか、いつまで続くのか自分でもわかりません。ハイムのひろばに投稿し、同時にこのマガジンでも紹介していくことにしました。
お暇な方だけ読んでいただければ幸いです。
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