ブックレビュー『派遣添乗員ヘトヘト日記』

『派遣添乗員ヘトヘト日記』を読んだ。ツアー旅行の添乗員の方々は、さぞご苦労が絶えないことだろうと想像していたが、やはりこの本には想像通りの内容が多く書かれている。しかし、想像と違っているところもいろいろあった。

  • 添乗員は旅行会社の社員ではない。例えば、JTBのツアーに参加しても、添乗員はJTBの社員ではなく、添乗員を派遣する会社の社員。今や、バスガイドすらバス会社の社員でないケースも多い。
  • 国内旅行と海外旅行、それぞれ専門の添乗員がいるわけではない。国内も海外も両方をこなす。
  • 旅行シーズンは非常に忙しいが、それ以外の季節になると暇でほとんど仕事がなくなる。1日あたりの収入は約1万円だが、1年を平均すると月収は10万円程度。
  • インドやトルコなど現地日本語ガイドがつくツアーの添乗は、現地ガイドがなんでもやってくれるので、国内ツアーよりも楽。他方、ヨーロッパ方面のツアーは、添乗員がなにからなにまでやらなければならないので、大変。
  • 社員旅行(少なくなったが)の、宴会で荒れるのは、1)警察、2)教師、3)銀行員。いずれも日ごろ仮面をつけなければできない仕事。

なお、国内ツアーの参加者は70歳代が中心。海外ツアーの参加者は60歳代が中心。このところ海外ツアーの広告に「ビジネスクラスでいく・・・・」が多いのは、参加者が高齢化しているためではと感じた。

 

HS

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