ベトナム旅行記 第9章

 

25.ホイアンの夜と昼

ホイアンはランタンで有名な街。江戸時代初期の朱印船貿易の時代には、日本人街も形成されていたという。今でも、「日本橋」という橋がある。

ここには夜市があり、街はランタンで装飾され大変美しい。それが街の中を流れるトウボン川の川面に反射し、一層美しさを際立たせる。川には、ランタンを灯した手漕ぎ船が浮かび旅情を掻き立ててくれる。幸いこの時は雨があがり、この美しい風景を堪能した。ホテルで紹介されたレストランも素晴らしく、本当にここに来てよかったと思える夜であった。

しかし、翌朝になるとランタンの照明がなく、単なる古い建物が並ぶ小さな街になってしまう。昼と夜の差があまりにも大きいと感じた。

 

26.ダナンはリゾートか?

ホイアンの街歩きはほどほどにして、ここから 140km 北にあるフエに向かう。途中観光しながら行くツアーもあるが、雨のため車をチャーターして直接フエに行くことにした。ただし、ハロン湾クルーズで知り合った韓国人夫妻お勧めのレストランには寄ることにした。車は、フエから走ってきた車である。

Bep Que というレストラン。セットメニューが 2 種類あり、高い方が一人 1,200円。ごはんの他、6 種類の料理が運ばれてくる。ベトナム料理というより、中華料理に近いようだが、味はあっさりしていてとても美味しい。コスパ抜群のお店だ。

せっかくなので、ドライバーにダナンで最も有名なミーケービーチに立ち寄ってもらう。雨が降り、波が荒く、寒くてとても泳げるようなコンディションではなかったが、長く続く砂浜が美しい。ここがビーチリゾートとして知られている理由がわかる。ただし、ビーチ以外は大都会。これをリゾートというには、疑問が残る。

 

27.交通事故にあう

Bep Que で食事をした後、チャーターした車にのる。この運転手は、それなりに英語を話すことができる。私がミーケービーチに行きたいとう希望を伝え、運転手はそれに答えようとしながら、我々の方を向いた。車はすでに右側の路肩から出始めている。その時、左後方から来た車に接触した。ちょっとした衝撃がある。相手の車は、ハザードランプを点滅させながら、我々の車の 3 台くらい先を行く。停車する場所を探しているのだろう。しかし、空いたスペースはなかなかない。そのうちに、我々の視界から姿を消してしまった。我々の車のドライバーは一言も発しない。「警察に連絡しなくてよいのか?」と聞くと、「必要ない」とのこと。

ミーケービーチの駐車場で、車の損傷具合をチェックする。「塗装が剥げただけで問題ない。会社が保険に入っているし。」とあまり気にかけていない様子。このような事故は頻繁に起こるため、慣れているのかもしれない。

 

(第9章へ続く)

HS

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25.ホイアンの夜と昼

ホイアンはランタンで有名な街。江戸時代初期の朱印船貿易の時代には、日本人街も形成されていたという。今でも、「日本橋」という橋がある。

ここには夜市があり、街はランタンで装飾され大変美しい。それが街の中を流れるトウボン川の川面に反射し、一層美しさを際立たせる。川には、ランタンを灯した手漕ぎ船が浮かび旅情を掻き立ててくれる。幸いこの時は雨があがり、この美しい風景を堪能した。ホテルで紹介されたレストランも素晴らしく、本当にここに来てよかったと思える夜であった。

しかし、翌朝になるとランタンの照明がなく、単なる古い建物が並ぶ小さな街になってしまう。昼と夜の差があまりにも大きいと感じた。

 

26.ダナンはリゾートか?

ホイアンの街歩きはほどほどにして、ここから 140km 北にあるフエに向かう。途中観光しながら行くツアーもあるが、雨のため車をチャーターして直接フエに行くことにした。ただし、ハロン湾クルーズで知り合った韓国人夫妻お勧めのレストランには寄ることにした。車は、フエから走ってきた車である。

Bep Que というレストラン。セットメニューが 2 種類あり、高い方が一人 1,200円。ごはんの他、6 種類の料理が運ばれてくる。ベトナム料理というより、中華料理に近いようだが、味はあっさりしていてとても美味しい。コスパ抜群のお店だ。

せっかくなので、ドライバーにダナンで最も有名なミーケービーチに立ち寄ってもらう。雨が降り、波が荒く、寒くてとても泳げるようなコンディションではなかったが、長く続く砂浜が美しい。ここがビーチリゾートとして知られている理由がわかる。ただし、ビーチ以外は大都会。これをリゾートというには、疑問が残る。

 

27.交通事故にあう

Bep Que で食事をした後、チャーターした車にのる。この運転手は、それなりに英語を話すことができる。私がミーケービーチに行きたいとう希望を伝え、運転手はそれに答えようとしながら、我々の方を向いた。車はすでに右側の路肩から出始めている。その時、左後方から来た車に接触した。ちょっとした衝撃がある。相手の車は、ハザードランプを点滅させながら、我々の車の 3 台くらい先を行く。停車する場所を探しているのだろう。しかし、空いたスペースはなかなかない。そのうちに、我々の視界から姿を消してしまった。我々の車のドライバーは一言も発しない。「警察に連絡しなくてよいのか?」と聞くと、「必要ない」とのこと。

ミーケービーチの駐車場で、車の損傷具合をチェックする。「塗装が剥げただけで問題ない。会社が保険に入っているし。」とあまり気にかけていない様子。このような事故は頻繁に起こるため、慣れているのかもしれない。

 

(第9章へ続く)

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