ベトナム旅行記 第10章

28. フエの 4 つ星ホテル

フエでは、White Lotus Hue Hotel に宿泊した。これまで泊まったなかでは、一番高級なホテルである。コネクティド・ルームという 2 つの部屋をつないだ部屋に通される。広大な部屋だ。眺望も素晴らしい。朝食はブッフェ形式だが、数多くの料理が美しく盛り付けられている。K 氏に「この部屋いくら?」ときかれ、「一人 5,500 円です」と言うと、本当にびっくりしていた。オフシーズンだからこその、価格設定と思う。

 

 

 

29.オランダの若者たちの旅行スタイル

ホテルで紹介されたレストランに向かう。出てくる料理は、フエの名物料理だが、 お客はほとんどが観光客。我々の隣には、

3 人の若者グループが座っている。おしぼりが出されると「これは春巻き(Spring Roll)か?」なんて、冗談を言っている。

「どっから来たの?」と聞くと、「オランダから」とのこと。オランダ人はヨーロッパ大陸の中では最も英語がうまい。年齢は、27-28 歳。学生ではなく会社勤めだという。レンタ・バイクでハノイからホーチミンまで走っている途中だそうだ。ベトナムの次はマレーシアに行き、全部で 1 か月の旅とのこと。「会社に勤めながら、何で 1 カ月も休暇が取れるのか?」と尋ねると、「会社に勤務している中で、1 度だけ 1 か月の休暇をとることができる」という。なるほど、バイクを使っての移動なら自由度も高いし、おカネもかからない。ヨーロッパ人は、やはり旅の達人だ。

 

30.インペリアルシティーは、小紫禁城

フエは、ベトナム最後の王朝、グエン朝(1802-1945 年)の都だったところ。ホテルからフーン川を挟んだ対岸には、巨大なベト

ナム国旗がたなびき、広大な王宮(英語では Imperial City)がある。この王宮のつくりは、北京の紫禁城(英語では Forbidden City)によく似ている。しかし、すべての面で紫禁城の方が見ごたえのあることは否めない。ちなみに、ベトナムにはかつて中国同様、官僚になるための科挙という過酷な試験制度が存在した。その選抜方法は、中国とほぼ同じである。試験問題も四書五経から出された。

ただブラブラ歩くだけでは目の前の建物が何かわからないので、日本語のオーディオガイ  ドを借りてみた。ちょっと聞きづらいが何もないよりはまし。オーディオガイドだけでなく、入口の近くには人間のガイドさんたちも多数待機していた。日本語のガイドさんがいるか  どうかは確認しなかったが。

 

(第11章へ続く)

HS

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