明るい弱虫ライターあつこ61のびくびく日記(11)定年後の夫の育て方――理科系オットの「はじめての筑前煮」

生協からこんなものが来た。
正確に言うと、面白そうなので買ってみた。
「調理用加熱済み野菜」である。

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名称は調理用加熱済み野菜 国産がポイント
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裏側 調理例が載っている 国産のコックさん・・・うふふ。全農考えたんだろうなあ
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筑前煮のレシピ(ちょっとピンボケ)

これ、理科系夫の料理への第一歩として良いのではないか?
実験感覚で料理をするため、
すべてのものがきちんと納得しないとできない。
レシピも書いてある。

筑前煮の材料
本品(調理用加熱済み野菜)1袋、
鶏胸肉120グラム、こんにゃく4分の1枚、サラダ油小さじ1

1,鍋にサラダ油を熱し、鶏肉、こんにゃくの順に炒める
2,だし汁40 CC、砂糖大さじ1、みりん大さじ1、醤油大さじ1と2分の1、
本品(液ごと)をいれて約10分間煮込めば出来上がり

理科系オットに提案。
あつこ「お夕飯に筑前煮どう?
具材にはあらかじめ火が通っているよ。
レンコンもごぼうも体にいいし、出来たらすごいと思うんだ」

オット、レシピを前にしばし沈黙。

理科系オット「だし汁40CC、どう作るかわからない」

あつこ「おみそ汁に入れている、だしの素を適当に入れて」

理科系オット「適当じゃわからない」

そうだった。
「適当」がわからないのだ。

「適当って小さじなの?大さじなの?」と聞かれた時の驚きが
よみがえってきた。

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いつも使っている出汁の素。
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使用量目安。わたしはほとんど見たことなかった

理科系オット「このだしは・・・みそ汁6人分が1袋って書いてあるから」
計算が始まっている。

あつこ「もう思ったようにやってみて。
いっさい文句は言わない。
約束する。
それより挑戦する勇気のほうがすごいから」

そう、夫に家事を任せる時の鉄則。
・「頼んだなら任せてみる」
・「頼むことは言語化してプロセスを伝える」
・「直してほしいことは感情を交えず事実を淡々という」
・「できたらかならずほめる」

「じゃあ、やってみようか」
オット、さっそく買い物に。

見ていると何か言いたくなるから
久しぶりのコメダ珈琲にあつこは避難。

うんうん、久しぶりのシロワノール。
大きめコーヒーだって飲んじゃうんだからね。
(ダイエット中なので
シロワノールはミニにしておいた、気休めだとしても)

お茶して、買物して2時間後に帰宅。
理科系オットの料理は始まっていた。
あれ、タケノコが買い足されている。なんで?

いやいや、わたしはnoteをやろう。
・・・・・・・・。

終わったらしい。
わたしはお魚を焼いて、
あとは冷凍食品でちょこちょこと。

そしてお夕飯。
じゃん。

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鶏肉は胸肉

お、見かけはいい感じ。
お皿を前にして説明が・・・。

理科系オット「具材の量が少ないと思ったから
鶏肉を2倍の量買った。タケノコも買い足した。
だしの素は2グラムにした」

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これで8g、これを4分の1使った

2gの根拠は聞かないでおいた。
何か計算したのだ。

あつこ「なんだかおいしそうだね。先に食べていい?」

理科系オット「いただきます」

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えと・・。ちょっと味が薄いかな。
でもだしの味がするから、
これはこれであり。

あつこ「おいしくできてるよ。
最初にしては上出来」
(結婚するまでわたしは料理をしたことほとんどなかった。それに比べれば)

理科系オット「先に鶏肉を炒めたんだけど、鍋底に少しついてしまって」

味が染みてないのは、仕方ない。
わたしだったら、フィスラーで圧力かけちゃうとこだけど。
頑張って作ったことはほめないと。
わたしだったら、という言葉は今だけ封印した。

あつこ「れんこん、ごぼう、にんじん、たけのこ、鶏肉
栄養バランスばっちりだね」

理科系オット「砂糖を大さじ2も入れたから、こんなに入れるんだと思ったよ」

あつこ「そうそう、だって煮物がしょっぱいだけだったら
食べられないじゃない?」

そんなこんなで無事お夕飯は終了。
筑前煮も完食。

あつこ「今度はごぼうやれんこん、買ってきて作ろうよ。
安心安全、量も多めにできるよ」

理科系オット「ごぼう洗ったりするの面倒」

あつこ「皮をむいて、切ったあと、水にもさらさないと。れんこんも」

理科系オット「少し先がいい・・・。」

まあ、急ぎすぎるのも良くないので。
様子を見ながら。

こうして筑前煮の初挑戦は成功。
作り終わってみると、全部任せて正解。
(素材がすでにできていたのが大きい)

こうやって料理の成功体験を
少しずつ重ねていくことで
お互いの理解につながっていく。
妻はこんなふうに料理をしていたんだって
想像できるようになる。

ほめるところを探して
少しずつ定年夫を育てていきます・・・。

つづく

 

編集者注:
明るい弱虫ライターあつこ61さんは、noteで毎日記事を更新中です。https://note.com/atsuko_writer55

 

著者紹介
あつこ(61)明るい弱虫ライター
●明るいのに小心者。びくびく。●日本証券業協会「お金について考えていること」入賞 ●定年「理科系夫」育て●朝日新聞リライフ「ビブリオバトル」優勝 ●関心のあること Apple Watch、睡眠分析、お墓探し、メルカリ、任天堂Switch、ポケモン、二世帯住宅、介護、孫保育、通信大学
●noteで毎日記事を更新中です。https://note.com/atsuko_writer55

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