セミが教える梅雨明け

今年は観測史上最も早い6月中の梅雨明け宣言があった。確かに、この宣言前後から本格的な夏到来を思わせる暑さが全国的に続いていた。しかし、個人的にはどうも腑に落ちないところもあった。例年梅雨明け少し前からセミがうるさく鳴き始めていたはずだが、どこへ行ってもセミの声がしない。別にセミに梅雨明けを教えてもらわなくてもいいのだが、「梅雨明け・セミ・本格的な夏」というのはセットとして、そういうものだ、ということが70年を超す経験から筆者の頭にはこびりついている(これは全く個人的な考えです)。

その後、7月に入り急に雨の日が多くなり、線状降水帯なども発生するし、全国的に雨による災害などが心配されるようになり、気象庁もテレビも毎日のように「梅雨の末期のような」という表現を使いだした。その時は、「それ見ろ、梅雨明宣言が早すぎたのだ、まだ梅雨の最中だったのだ」と素人の筆者は心の中で思っていた。

そして、2-3日前からセミの声がするようになり、ハイムの中でもセミの抜け殻があちこちに見られるようになり、「ああ、やっとこれでもうすぐほんとに梅雨が明ける!」と思った。しかし、もう、気象庁からは梅雨明け宣言がとっくに出されているので何もコメントはなかろう。専門家も、もう少し自然の中で動植物の動きなどの情報(予知能力なども含め)も科学的に取り入れて、予報を出してもらいたいものだ。セミの声をききながら、僭越だが漠然とそんなことを考えていた。

(Henk)

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