ボクのロンドン滞在記~シン日英同盟めざして~ (その23) 世界一有名な横断歩道とは?

(前回まで)パディントン駅で、世界的に有名なクマ(クマのパディントン)を探しました。意外と小さく、観光客の陰に隠れていて見つけるのに苦労しました。駅近くのパブで、Tちゃんとビールを飲みながら、語らいました。チキンウイングをほおばりながら・・・
 
7月7日(木)晴れ
 
アビーロード横断歩道とアビーロードスタジオ
住居(フラット)の最寄り駅がフィンチリーロードです。その隣駅(スイスコテージ駅)のさらに隣にあるのがセント・ジョンズウッド駅です。下の写真は、歩いて行く中で写真に収めた果物屋の店先と、通りの表示です。

町の様子はこんな感じです。(きれいで整った高級住宅街です)。駅から歩いて7、8分ほど(ちなみにフラットから徒歩でも30分以内に行ける距離)のところに、世界一有名な横断歩道があります。

この横断歩道は、車の往来がそこそこ激しい道にあるのですが、信号はついていません。そこで、観光客は行き交う車をものともせずにあるポーズをとりながら、仲間に写真を撮ってもらうという風景が繰り広げられるのです。
そうです。ビートルズの真似をして横断歩道を渡るのです。

これは、ビートルズの名アルバム、Abbey Roadジャケットの印象深いシーンなのです。

じつは、ボクもごたぶんにもれず、5年前に訪れたときにそんなところを写真に収めています。さすがに今回は自らそうすることはせずに、観光客の姿を眺めて楽しむだけにとどめました。

アビーロードスタジオの中には入ることができません。

No Entry
Members of the public are not permitted access to the car park.
(立入禁止  一般の方の駐車場への立入はご遠慮下さい)


との看板が柵に貼られています。

そこで、隣接するショップで、記念にパーカー(フーディ)を買いました。Abbey Road Studioのロゴが入っています。45ポンド(約7,500円)で、まあリーズナブルなお値段です。

 
ボリス・ジョンソン首相が辞任

スイスコテージ駅前で号外を受け取りました。ボリス・ジョンソン首相辞任の電撃ニュース。

2022年訪英中の七夕に、彼が辞任したことを忘れないでしょう。

新聞の見出しには、

 

SAD BORIS QUITS

「悲しきボリス、辞任」、

見開きのページには

Boris lashes out at ‘Westminster herd’

とあります。これは、

「ボリスは、議会の群れに怒りをぶちまける」

というような意味でしょうか。ウエストミンスターというのは英国議会のことです。herd はよく動物の群れに使われる言葉です。これには皮肉が込められているのでしょう。

ボクは今回の辞任は英国にとって損失だと思いました。

コロナ禍中にパーティを開いたとか、嘘をついたとか、男性へのセクハラを働いた幹部をかばったとか、たしかに彼に非難を向けることの正当性は否定できないでしょう。

しかし政治というのは結果で判断されるべきですし、2019年に選挙で大勝利を納め、ブレグジットを推進し、コロナを克服し、プーチンに挑戦しウクライナへの全面的支援を進めていた道半ばで、足元を掬われたことは返す返すも残念な気がするのです。

ボリスはおそらくチャーチルのような豪腕政治を目指していたはずです。清濁併せのむタイプでした。

ボリスの著書、『ザ・チャーチル・ファクター』を読むと、いかにチャーチルが偉大な政治家だったかがよく分かります。

ボリスも英国を再び復権させるための構想ももっていたはずです。

ちまちましたスキャンダルを鬼の首を取ったように振りかざしいい子ぶって政敵を追い落としても、結果を出せない政治家は国にとってマイナスだというのがボクの意見です。

(なお、いろいろな意見があるでしょうから、これはボクの意見であり、このことで論争をするつもりはありません)。

 

 

(つづく)

 

 

風戸 俊城

ハイム在住。現役時代は中東、東南アジアの4か国に駐在し、40年勤務した後、現在は英国と日本を結ぶ知財プロモーターとして働く。経済・産業分野の翻訳業も手がける。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Optionally add an image (JPEG only)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください