ベトナム旅行記 第12章(最終章)

34. フエの市場

夕食までまだ時間があったので、ドライバーは我々を市場に案内してくれた。「地球の歩き方」には出ていない場所。メインエントランスと思しきところを入ると、膨大な数の腕時計を売る店。ベトナムの△帽子やお土産を売る店。肉魚野菜などの食材を売る店などがひしめきあっている。日本の「ドン・キホーテ」やアメ横商店街を凌ぐ迫力である。

まだ時間が早かったためか、お客の姿はまばらであった。ちょっとでも足を止めると、すぐに売り込み攻勢が始まる。日本へのお土産を買うにはちょうどよい場所であった。

 

35. 日本への道

食事をした後、フエの空港まで送ってもらい、ハノイ行きの最終便に乗る。この日の夜は、ハノイ空港近くのホテルに宿泊。WhatsApp を使って、ホテルから車で迎えに来てもらう。

翌朝は 8 時半発のフライト。6 時にホテルを出て、空港でゆったり過ごす。帰りの飛行時間はわずか 4 時間。来るときは、約 6 時間かかったので、偏西風がいかにきついかがわかる。ホテルで朝食をとることができなかったこともあり、機内食がとても美味しい。海外からの帰りのフライトは通常和食を選択するのだが、今回は洋食にした。一週間ベトナム料理しか食べなかったが、それほど日本食が恋しいとは思わなかった。ベトナム料理は日本人に合うことがよくわかった。

 

36. あとがき

わずか一週間の旅であったが、大変長く感じた。日本で生活していると同じことの繰り返しが多く、一週間などあっという間に過ぎてしまうのとは対照的だ。

ツアーに比べると、今回のような個人旅行は事前の準備が大変である。名所旧跡を巡る効率 はツアーよりも劣るかもしれない。しかし、地図を見て自分がどこにいるかを絶えず確認し、さまざまな交渉を現地の人々と行うと、実際にその国に行ったという実感を得ることができる。自分の頭と足を使うこうした旅行は、ボケ防止に絶大な効果があることは間違いない。

世界には、行ってみたい場所がまだまだたくさんある。そして行ってみると、必ず新たな発見がある。自分の足であと何年歩けるかわからないが、今回の旅行をきっかけに、今後も海外の旅をつづけたいと思う。

 

 

(終わり)

HS

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Optionally add an image (JPEG only)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください