まっちゃんのワクワク農業ライフ(その12)無農薬稲作 日本人のこころ
みなさん、まっちゃんです。
前回は、どんな作物ができているかを紹介しました。
今回は、どんな野菜ができているかについてです。
無農薬での稲作のポイントは雑草対策です。除草剤を使わないので放置しておくとすぐに雑草が稲の苗を追い抜き 養分を奪い光合成を疎外してしまいます。
単位体積に張る根の密度は一定であり 雑草の根が伸びる前に稲の根を張らせ 根圏を先に凌駕してしまう必要があります。
ではどうやって除草をおこなうかというと、田植え直後に米糠を撒き、底に沈め攪拌し 発芽しかかっている雑草の種をこの米糠で発酵させ(焼く)、発芽をたたきます。
また深水にして温度下げることで雑草の 発芽を抑制します。稲の苗は水面から少しでもでていると 太陽光で光合成ができで育ちます。それでも成長してくる雑草は、田車という稲条間の底を攪拌させる手押し車で雑草を水面に浮かせます。
これらは昔ながらの稲作雑草対策の鉄板の対処法であります。
稲作は野菜づくりと比べると簡単とです。それは稲は水さえあればスクスク育つ丈夫な植物なのだからです。
誰がこんな効率のいい野菜を発見したのだろう。驚きです。
10cmほどの小苗が秋には1mにも育ち、しかも20倍にも分げんつして たわわに実=お米をつけます。
“垂れるほど首を垂れる稲穂かな”の通り、銀色に輝く田んぼの景色は日本人のこころでもあります。
稲刈りしたらはざかけ、天日干しと言って竿に引っ掛け自然の太陽、風で自然に乾燥させます。
逆さになって茎から実に養分が還流し実はされに充実して美味しくなります。
脱穀は昔ながらの足踏み機で実をしごいて 飛ばします。残った藁は畑の畝に敷き、雑草抑制、土づくりに活用できる有効な資材につかえます。
次回へ続きます。
著者紹介
松尾 吉高
京都府宮津市在住。1953年京都生まれ。商社在職中に海外はサウジアラビア、イラン、マレーシア、上海などに勤務。62歳でリタイアし、本格的に農業に取り組む。趣味 ゴルフ、スキー、釣り、旅行、歴史の勉強。マイブームは歩き四国お遍路。現在オリーブ栽培で地域おこしに取り組み中。