まっちゃんのワクワク農業ライフ(その6)有機農業との出会い⇒それは微生物の世界

みなさん、まっちゃんです。

前回は、農業ライフを始めるに当たっての準備期間、それにはお金が大事だと話しました。

その準備期間に巡りあったのが有機農業です。それまでは 農業といえば農薬と化学肥料しか頭になかったのが、こんな世界があるのかと、正に「あなたの知らない世界」をみてしまい、虜になりました。

やるなら簡単な近代農法より手間暇かかるが安心安全で美味しい野菜ができる有機農業だ!と自らのハードルをあげ挑戦してきました。

では有機農業ってなにか?簡単な説明をします。

森が誰も手を入れないのに青々としているのは何故かお分かりですか?

それは落ち葉や動物のフンなどが何十年も積もり積もって表面から堆肥になり、酸素が好きな根がこの地表層から養分をうけ成長するからです。

その堆肥ですが、これそのものは肥料ではなく土中の様々な微生物(1グラム中に何億もいる)が、この堆肥中の有機物を分解し、肥料要素である窒素、リン酸、カリなどを排出し、それを根が吸い上げるのです。

一方植物側の根は、光合成で作られた養分を根からでる有機酸を微生物の餌として与えており、この「共生」のメカニズムによって地上の美しい自然の景色が成り立っているのです。

もともと理科系の私は、この循環型の生態系の理屈がわかると芽からウロコで益々他の学校や本を読むようになりました。

正に自然的農法を科学するわけです。

なので私の農園はこれらを試す実験農場で、知的要求を実践、成果をだしてくれるパラダイスなので、「パラダイス農園」と名付けています。


美味しく美しい野菜ですが、これを作っているのは太陽と土壌内の微生物なのです。こう思うと「静」なる畑景色も、土の中ではまさに無数の微生物がうようよしている「動」を感じます。

有機野菜が美味しいのは、化成肥料というサプリメントで育っているのではなく、微生物が食べ物としている有機物から分解された無数の微量要素も含む栄養素で育っているからです。人間世界で食育が重要なのと同じ理屈なのです。

次回へ続きます。

 

 

著者紹介
松尾 吉高 
京都府宮津市在住。1953年京都生まれ。商社在職中に海外はサウジアラビア、イラン、マレーシア、上海などに勤務。62歳でリタイアし、本格的に農業に取り組む。趣味 ゴルフ、スキー、釣り、旅行、歴史の勉強。マイブームは歩き四国お遍路。現在オリーブ栽培で地域おこしに取り組み中。

                           

 

 

 

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