新しいカテゴリー「文学散歩」の設置提案

みなさん、斎藤さんから、下記のような今までにないタイプの投稿が寄せられました。内容はご覧のように、漱石に関するもので、興味深い内容となっていますので、まず紹介します。
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漱石山房記念館

新宿区早稲田南町に、昨年オープンした新宿区立「漱石山房記念館」がある。なんとなく居心地の良いところで、本日を含め2度ほど訪問した。新しくおしゃれな記念館の建つ場所は、夏目漱石が1907(明治40)年から、没するまでの9年間を過ごした場所。漱石が小説を書いたのは、11年間なので、『三四郎』『それから』『こころ』など多くの作品はこの場所で書かれたことになる。漱石の書斎は、残っていた写真から広さ10畳であったことが判明し、この記念館ではその様子を再現している。

漱石は、1900年から1902年のロンドン留学で強度の「神経衰弱」(うつ病?)にかかり、1916年に49歳で亡くなるまで壮絶な闘病生活を送った。漱石はストレスに弱く、神経過敏。そのため、過食や糖分依存に陥った。ジャムをそのまますくってなめていたという話もある(輸入ものの苺ジャムという分析あり)。そのため、胃腸の消化機能の低下、胃潰瘍、そして死因となった腹部の膨大な内出血を招いた。

「漱石山房記念館」は、漱石について何の知識を持っていない人でも理解できるようコンパクトでわかりやすい展示がされている。一方、地下には図書室があり、より詳しく漱石について知りたい人のために、漱石の作品や関連図書3500冊をそろえている。『夏目漱石事典』『夏目漱石周辺人物事典』『漱石研究年表』等の書籍をみると、漱石がいかに多くの人によって研究されてきた人物であるかがわかる。『夏目金之助 ロンドンに狂せり』(末延芳晴著、青土社)という漱石のロンドン留学を極めて詳細に分析した書籍もあり、じっくりと読んでみたい気持ちになった。

夏目漱石(本名は夏目金之助)は、亡くなったのも、生まれたのも新宿区(新宿区喜久井町)。終焉の地から北西に500mほど行ったところ(地下鉄東西線早稲田駅の上)に夏目漱石誕生の地という記念碑が立っている。そして、その前の坂は、夏目坂と呼ばれている。この一帯は起伏に富んでいるので、散歩するとそれなりの運動になる。昨今の気候では熱中症に注意が必要だ。

漱石山房記念館の公式ウェブサイト
http://soseki-museum.jp/

夏目漱石デジタル文学館:漱石関連の資料が豊富(県立神奈川近代文学館所蔵)
https://www.kanabun.or.jp//souseki/

齋藤英雄
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この投稿の掲載にあたって、どのように取り扱うのがよいのか相談したいと思います。ご存知の通り、次回の打ち合わせ会議は9月30となっておりまだ一ヶ月先のことなので、この場でご意見を募りたいと思います。

今回の投稿は文学に関するもので、採用することにより「ひろば」のサイトを違った切り口から盛り上げることができ、また、品位を上げることにもつながると思います。

今後どのような投稿が続くか予想がつかないこともありますが、まずはカテゴリーを増やすことから始めたいと思います。候補としては
「文学散歩」「文学の散歩道」などはいかがでしょうか。

ただ、文学といっても下記のように広い範疇になることが考えられます。その辺を考慮に入れてご意見をお願いしたいところです。

・作家についての記事(本でも記念館でも何でも)
・読後感想文
・お勧めの本「私のこの一冊!」
・本に関する思い出
・子供の絵本
・etc

以上、よろしくご検討を!
西

新しいカテゴリー「文学散歩」の設置提案” に対して2件のコメントがあります。

  1. アバター YamaneAkio より:

    提案に賛成します。齋藤さんの寄稿文は非常に興味深く拝読しました。このようなコーナーを設けることはさらにハイムのひろばの発展性に寄与するのでないかと期待します。コーナーの題名ですが、「文芸散策」も一案かと思います。文芸と文学の違いは、厳密にはあまりないのかもしれませんが、文学だけでないく文学芸術の分野をより広く包含しているイメージがあります。散歩ももちろんよいのですが、他のコーナーでも使われているので、散策はどうかなと思いました。むずかしい言葉では逍遙というのもあります。

  2. アバター NishiToshi より:

    早速のご意見深謝します。「文芸散策」いいですね!文芸の方が確かにより広い意味あいになると思いますし、実は、原稿を書くときに、「散歩道」は「中野島さんぽ道」とかぶるなと思いながら書いていました。

    少し他の方の意見も待ってみますが、今のところ有力候補になると思います。

    更に言うと、実は、4月のスタート時点から、将来の一ジャンルとして、「本」も一つのテーマになると思っていました。というのも、趣味もいろいろある中で、読書は最も一般的な趣味として代表選手のようなものです。できるだけ多くの人に関心を持っていただいて、できれば参加(投稿)していただくには格好の材料だと思っています。

    その意味でも、ぜひ、新しいカテゴリーを作りたいと思います。

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