春の星座~うみへび座

9つの首を持つ大蛇ヒュドラ
ミュケナイ地方のレルネの沼地に、怪物ヒュドラが棲みついていました。ヒュドラは、人間や家畜を喰ったり、猛毒を吐いて沼の水を汚染していました。

ヒュドラは9つの首を持つ大蛇で、その首のうちのひとつが不死身なため、殺すことができませんでした。他の首なら切り落とせるのですが、切ると新たな首が生えてくるのでした。

そんな怪物の退治にのり出したのは、数々の難行に挑む英雄ヘラクレスです。沼地に到着したヘラクレスは火矢を放ってヒュドラを巣から追い出し、ヒュドラの首を剣で切り落としました。しかし、噂で聞いた通り、すぐに新しい首が生えてくるのでした。

そこで、ヘラクレスは、ヒュドラの首をはねる度に松明の火で切り口を焼き、首が生えてこないようにしました。そして、不死身の首ひとつだけになると、ヘラクレスは大岩を投げ飛ばしてヒュドラを潰し、身動きできないようにしました。こうして、見事にヒュドラ退治を成し遂げました。

ヒュドラは、ヘラクレスを憎む女神ヘラによって天に上げられ、星座になりました。「うみへび座」の首が一本しかないのは、ヘラクレスと闘った後の姿だからです。

星座名 うみへび座
学 名 Hydra
主 星 アルファルド(2.0等級)
季 節 春の星座(20時正中 4月下旬)

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