免許更新騒動記 その3

さて、自分がドジのために、たかが免許証の更新に大変な思いをしたことを書いていますが、今回が最終回です。初めて二俣川の免許センターまで行くことになってしまい、そこで新しい免許証を手にするまでの実際の状況を高齢者講習を中心にレポートします。

高齢者講習
講習開始時間の10分前に到着できたのでさっそく控えの場所に行くと、そこには14,5名の人が待機していた。5分前に、講習室まで案内されて渡された番号札と同じ番号の机に座る。30~40名ほどが受講できる部屋だが、コロナのせいだろうかヨコは一人分開けてある。隅の方で、聾啞者のために手話による説明が行われていた。

説明によると最初の1時間はビデオ鑑賞と、その間一人ずつ視野検査をするという。真っすぐ正面を向いたまま、左右それぞれ何度くらいまで見えるかという視野を検査する。結果は、右が81度、左が68度であった。合計すると149度となりほぼ平均値だという。ただ、左右の差が大きく、左の68度は少し狭いので理由を尋ねられた。最近少し白内障が出始めていることを告げる。

検査後は席に戻り、計約1時間のビデオ鑑賞が終わった。次は車の運転実習だ。場所を移動し別の控室で流しぱなっしのビデオを見て順番を待つ。最近の高齢者の事故のニュースを見ると、殆どと言っていいほどアクセルとブレーキの踏み違えだが、講習の内容もこの点が中心のようだ。それに自転車でスマホを使う人が多いことで、そのような人を巻き込んでしまうケースが多いので注意が必要と言う。

運転実習
さて、自分の番が回って来ると、まず助手席に乗って係の人の運転で練習コースに移動する。近くに練習用の小さなコースがありそこで20分あまり運転してみて、係員が問題点や気付いたことをアドバイスするという内容だ。とにかく慎重運転を心がけようと思いながら運転席に着いて驚いたことがある。

それは、ギアがこれまで見たことのないものだったことだ。随分前にマイカーを処分して以降、ここ数年は弟や義兄の車を借りることが殆どである。偶然にもどちらもホンダのフィットであるが、年式は新しくない。元来、車にはさほど興味が強くなく新車のニュースなどにも殆ど関心がない。ギアは、ニュートラルがあり、バックは右上、ドライブは右下の3方向に入れ替える方式だ。

初めて車を運転した時のギアは、いわゆる「マニュアル」でオートになる随分前のことだった。バック、ドライブの位置はその時と変わらないのでその点は何も感じない。ただ、マニュアルの時も、その後オートになり前後にシフトする方式に代わってもギア全体は下面にあった。まずこれが、前面についてありしかも全体的に小さいのが奇異に感じる。

車種はトヨタのプリウスだった。そして、何より奇異に感じたのは、バックとドライブに入れた時、レバーがそこに留まらず直ぐにニュートラルの位置に戻ってしまうことだ。シフトが不十分かと思ってつい、2、3度シフト仕直してしまう。今、プリウス ハイブリッドは全てこのギアになっているとのことだった。時代は変わっている。

更新手続
無事講習が終わり、受講証明書を受け取るまで丁度2時間。この後は、地元の警察署で更新してもよいし、そのまま免許センターで更新してもよい。折角二俣川まできたのだから勿論、更新手続きに向かう。申請書発行用の受け付け機(8台くらいだったか?)がずらりと並んでいる。それぞれに長蛇の列でおそらく合計で100名前後の人数だったろうと思う。

受付機で発行された申請書に必要事項を記入し印紙販売の窓口へ。次に視力検査の列にならぶ。ここも50名くらいはいただろうか。待っている間、最近弱っている視力は大丈夫だろうかと不安になる。特に左目は今日の視野検査でも結果がよくなかった。もし、視力検査で跳ねられたらどうなるのだろう。眼鏡を新調して再度申請ということになるのだろうか。

見ると運転免許証用視力は、片眼 0.5、両眼 0.8 以上と書いてある。数字的には大抵は通ると思うが、急に悪くなったかもしれないという不安が残る。そういえば、駅とこの会場の間にメガネ屋が一軒あったことを思い出す。え~い!ここまで来てはぶつかっていくしかない。なるようになるだろう。

結果は意外なものだった。お馴染みのランドルト環で3回だけ。一日におそらく何千人と検査するので、眼医者での検査のように丁寧にやる時間がないからか。しかし、実は二つ目の時、ぼやけてよく見えなかった。「右かな?左かな?・・・・う~ん ひだり!」と少し時間がかかった。(お笑いで今人気の大林ひょと子か!)合っていたのかどうかわからないが、3回で何も言われなかったのでおそらくは合っていたのだろう。ラッキー!

視力検査を無事終えて、いよいよ旧免許証、受講証明書と申請書を提出。写真撮影が終われば後は免許証を受取るだけ。免許センターでの更新には、申請書用添付の写真は不要と書いてあったので、例の自動写真で撮影する必要がなかった。警察署での申請時は、今どうなのかはわからない。

以上で体験記は終わりです。真面目なみなさんなら、こんな騒動を起こすことはないでしょうが、私のように、期限まで ”半年もある”と、余裕のよっちゃんでいると大変な目に会いますのでご注意を!

ヤタガラス

 

 

 

 

 

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