私のふるさと17~和歌山県 和歌山・千葉両県に共通する地名

房総半島に「勝浦」や「白浜」という地名を見つけると、懐かしく思う関東在住の紀州人は多いと思います。和歌山・千葉両県の海岸地方には同一の地名がたくさんあります。

これは、ただの偶然の一致ではなく、千葉、和歌山両県の歴史上の繋がりを示すものです。古くは、日本の歴史の中でいち早く漁業を発展させていた紀州人が黒潮に乗って房総へ移住し、イワシ漁など千葉県の漁業の発展に寄与しました。

また、醤油発祥の地といわれる紀州・湯浅から浜口儀兵衛が下総・銚子に進出し、関東で初めての醤油製造を始めた(現ヤマサ醤油)などの歴史があります。

私は、若い時からこのことに興味を持っていましたが、今回はじめて纏めてみることにしました。皆さんも、もしお孫さんがおられたら、和歌山・千葉両県の地図を広げて、海岸地方にある同じ地名を拾い出してみるのも一興かもしれません。

和歌山県・千葉県に見られる共通地名
共通地名 和歌山県 千葉県
網代 由良町 網代湾 御宿町 網代湾
岩船 栗栖川村 石船 大原町 岩船
江見 有田市 古江見 鴨川市 江見
勝浦 那智勝浦町 勝浦
亀山 御坊市湯川町内 君津市 上総亀山
加茂 下津町内 市原市、芝山町、南房総市丸山
小浦 日高町 小浦 富山町岩井海岸
塩見・汐見・潮見 和歌山市 汐見町 館山市、木更津市、銚子市、船橋市
白浜 白浜町 南房総市白浜
須原、栖原 湯浅町 栖原 九十九里町 須原
千田 有田市 千田 千倉千田
野島 御坊市名田町 野島 南房総市白浜 野島
花園 花園村 南房総市和田 花園

ヤタガラス

私のふるさと17~和歌山県 和歌山・千葉両県に共通する地名” に対して6件のコメントがあります。

  1. アバター しろくま より:

    突然のコメント失礼いたします。
    多摩川沿いに住む新宮出身者です。
    熊野川沿いに住んでいたので、川が好きで
    ついつい多摩川沿いに住んでおります。
    平成に生まれ、こちらにでてきて10年ほどになりました。

    記事を興味深く拝読しました。
    千葉との地名の類似には私も興味を持っておりました。
    時折アクアラインをこえると、なんだか和歌山に似ている気がしてホッとします。

    また、投稿拝読にお邪魔いたします。

  2. アバター ヤタガラス より:

    しろくまさん、コメントありがとうございます。同郷の方からご連絡をいただき驚いています。
    熊野川沿いとは、ひょっとして小口か九重のあたりでしょうか?川の側に住みたくてという気持ちがよくわかります。そういえば友人の一人は海の側に住みたくて千葉県に家を定めた人がいました。

    私のふるさとシリーズでは、他にも書いていますのでよかったらお読みください。熊野人の気質 ( https://heimnohiroba.com/furusato/shingukishitsu.html/ )など。

    さらに新宮情報なら、別のサイト「熊野エクスプレス」( https://kumano-express.com )もやっていますので、ご覧いただければ嬉しいです。

    今後ともご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

  3. アバター 八木 規雄 より:

    那智勝浦町出身者ですが、那智勝浦町と勝浦の地名繋がりの補足で・・・!
    千葉は勝浦市ですが、勝浦市新宮町という町があります。パクリかい・・・?と笑った事があります。by Nori

  4. アバター ヤタガラス より:

    八木さん、
    コメントありがとうございます。
    勝浦市新宮町ですか、あはは!
    千葉に移り住んだ勝浦出身者が、地元での地名呼称を逆転させたようですね。勝浦が新宮にマウントをとっているような感じでしょうか。(笑)
    那智勝浦町が新宮市との合併に応じず、未だに東牟婁郡那智勝浦町であることに、何か気概のようなものが感じられて面白い!

    また、アメリカ開拓史時代に、移民が出身地であるヨーロッパの地名をつけたことと同じで、自分が新しく住むことになった処に好きな名前をつけることができた時代があったということですね。

  5. アバター ツチタニシゲミ より:

    東北大学の田中英道教授に依れば、縄文の昔、関東から九州に船で移動、その後、日向から博多経由で関西に来て大和朝廷を打ち立てた(神武の東征)と言う説があります。3大神社の鹿島神宮、香取神宮が関東に在って、関西に伊勢神宮が在る。元々縄文期は関東が発達していた。「高天原」と言うのは鹿島、香取が残る辺りであって、古事記の天孫降臨はここから始まると言うのを読んだことがあります。地名が一致するのもこの辺りに由来するのかも知れません。因みに日本語の神や米にまつわる主要な言葉は、インド東部のパミール語と発音が読む似た言葉が沢山ある様で、ホモサピエンスが10万年前にアフリカを出た後、東南アジアの南を廻って日本にたどり着いたと言う話も読んだことがあります。

  6. アバター ヤタガラス より:

    ツチタニさん、コメントありがとうございます。
    日本の始まりはギリシャなどと同じく神話からありますが、史実はどこからどのようにスタートしたのか興味深いです。
    邪馬台国にも諸説あり、未だにわかりません。
    タイムマシーンで辿ってみたいです。

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