ボクのロンドン滞在記~シン日英同盟めざして~ (その2) 空港からホテルへ

6月24日(金)のつづき(②)

(前回まで)ロンドンヒースロー空港は人手が足りなくて処理が追いつかないと聞いていました。しかし、ほとんど待たされることもなく入国審査は終了しました。空港ロビーにでて、すぐにUBERで車を手配しました・・・・・・

まず、空港ロビーで、スマホにインストールしてあるUBERアプリを起動しました。最近日本では、Uber Eats(ウーバーイーツ)のほうが有名ですが、もともとUBERは2009年3月にアメリカで誕生した配車サービスです。タクシー会社に勤めていなくても登録すれば、基本的にだれでもドライバーとして働くことができます。利用者は、スマホから行く先を入れて申し込むと、近くにいるドライバーがそれに応えてピックアップして目的地に連れて行ってくれます。料金は一般にタクシーよりもリーズナブルで、決済は登録したクレジットカードで行われ、チップもそれに上乗せできます。ドライバーのサービスに対する評価も入れることができて、結果としてドライバーが淘汰される効果があるようです。

実際にボクは、過去米国に旅行に行ったときに初めて利用して、なんでこのサービスが日本にはないんだろうと思ったものです。

ところで、ヒースロー空港でのウーバーの利用で、気をつけないといけないのは待ち合わせの場所が限られていることです。空港に隣接した、Short Stay Parking(ショートステイパーキング)のビルで待ち合わせる必要があるのです。アプリでそこを待ち合わせ場所に指定しました。

配車を申し込んだ時点で、目的地のホテルは指定されているので、ドライバーに改めて説明したりする必要はありません。運転手はインド系の割とおとなしい感じの中年男性でした。

空港から市内までは、金曜の夕方ということもあって道路が混んでいて、結局ホテルまで1時間位かかりました。(写真の左下が、スマホで示された空港からホテルへのルートを示す地図です)。

写真は右上がホテルの部屋、右下がホテルの外観です。写真に撮ると立派に見えますが、部屋は驚くほど狭いです。

このホテルのたたずまいは、のちにボクが名付けたホテル長屋です。(別の機会に命名の所以について触れます)。

部屋が狭い上に、なんとあてがわれた部屋にはシャワーとトイレと洗面所が付いておらず、それらの設備はいったん外にでて隣接された形となっているのでした。(これはとてつもなく不便です)。

でもこの辺のホテルはとても値段が高く、ようやくリーズナブルな部屋を見つけたのだから文句は言えないと我が身の不運をなぐさめたものでした。

ホテルにチェックイン後、ウーバーの車中から連絡をとっていた、Tちゃんにホテルで落ち合いました。

Tちゃんは、ボクの前任者にあたり、すでに大学で2ヶ月以上勤務していて、ボクとの引継ぎ後日本に帰ることになっています。

2人で、再会を祝い、打合せを兼ねて一杯やりながら食事をしようと、ホテル近くのパブ(写真左上)に赴きました。

英国の今の時期は、夜の9時過ぎまで明るいのです。

パブでは、ビールを呑んで、ピザを食べました。Tちゃんにいろいろと仕事やロンドン生活について情報を聞きます。

そろそろ、店をはねようかとの頃合い、トイレに行って用を足して、さあ外に出ようかとしたところ、トイレに入ってきた男にすれちがいざま呼び止められました。

「どこから来た?」

「おお、日本からか?」「すばらしい国だ」

一方的に握手を求めてきます。ボクの手を放さず、「ベストカントリー、ベストフード」とやや興奮気味に話しかけてきます。

「ボクも英国が大好きですよ」

相手の迫力に気圧され、返答するのがやっとでした。

相手の男は、

「俺はアイルランドから来て、ロンドンでカーペンターをしているんだ」

とのこと。

それに対して、なんと答えるのが良かったか、もっと気の利いた受け答えができなかったかとあとで思ったものでした。

たとえば、「ギルバート・オサリバンが好きですよ。アイルランド出身の・・・・・・」とか。

アイルランドと英国には複雑な歴史的背景があります。

それにしても陽気でフレンドリーなアイルランド人でした。

(つづく)

風戸 俊城

ハイム在住。現役時代は中東、東南アジアの4か国に駐在し、40年勤務した後、現在は英国と日本を結ぶ知財プロモーターとして働く。経済・産業分野の翻訳業も手がける。

ボクのロンドン滞在記~シン日英同盟めざして~ (その2) 空港からホテルへ” に対して2件のコメントがあります。

  1. アバター アイルランド大好き より:

    私の知る限りアイルランド人は日本人の精神構造が似ているような気がします。アイルランド民謡は日本人の心にしみますね。
    イギリス人はアイルランド人を「レッドネック」とか言って、自分たちより下にみているようですが、私は好きです。

  2. アバター 風戸 より:

    アイルランド大好きさんへ、コメントをありがとうございます。
    アイルランド人のフレンドリーさについて、まったく同じ感想を教えてくれた人がいました。
    レッドネックは労働者に対する侮蔑がこもった言葉ですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Optionally add an image (JPEG only)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください