ボクのロンドン滞在記~シン日英同盟めざして~(その52) パブの名称について
(前回まで)ロンドンでの住まい、アパート(英国ではフラット)で遭遇した珍事あれこれを備忘録として残した。夜中の怖い事件、階段ですれちがった日本人中年女性の挙動不審、玄関であいさつしたらケラケラケラと笑い出した日本人女性など枚挙にいとまがない。
2022年7月25日(月曜) 曇り、肌寒い
ザ・チャーチル・アームズ(The Churchill Arms)というパブを探訪
人生の先達から、10年ほど前に訪れられたパブ視察のご依頼を受けました。できたら訪問して、今の様子がどんなか教えて欲しいとのことでした。
ボクにとってロンドン出張も残り少ない日々となったこともあり、パブ好きとして今回の思い出に残そうとでかけました。
くだんのパブは、ケンジントン地区にあるとのことで、スマホで場所を探して、大学の近くからバスに乗って訪問しました。バスに乗って10分くらいで到着。
ご覧の通り、華やかな彩りの花々によって建物そのものが覆われています。中に入ると、時代を感じさせる伝統的な内装が目を引きます。チャーチルの祖父母が通っていたことからチャーチルの名前を冠したとのことです。チャーチルゆかりの写真や物品が所狭しと並んでいます。
ちなみに、The Churchill Arms の名前の最後に付いている Arms ですが、これは「紋章」を意味します。Coat of Arms といえば「紋章」を指します。Arms には「武器」の意味もあります。
またこのパブには、タイ料理屋が隣接されていて、そこから料理を頼むことができます。試しにプローン(海老)ロールを頼んでみました。揚げ立ての春巻きはビールに良く合います。評点89点。
つい最近、チャーチルの映画を観て、チャーチル博物館を訪ねて、今回このパブ探訪となり、奇しくもチャーチルに縁のあるロンドン出張となりました。
後日談:くだんの先輩にお伝えしたところ、昔とまったく変わってないとのことでおよろこびでした。
(つづく)
風戸 俊城
ハイム在住。現役時代は中東、東南アジアの4か国に駐在し、40年勤務した後、現在は英国と日本を結ぶ知財プロモーターとして働く。経済・産業分野の翻訳業も手がける。