「チャットGPT」について

みなさまは週一度のペースで「ハイム・ウィークリー」というメールマガジンが発行されていることをご存じでしょうか?

そのファンのおひとりから、「『独り言』や『トピックス』での編集長の切り口が毎回楽しみだけれど、先週号と今週号の『ChatGPT』についてのコメントは実に秀逸」という声が寄せられました。「わかりやすい表現でChatGPTの本質を的確に突いていて、読んだ人の胸にストンと落ちる」とのこと。 私(ひろばをつくる会スタッフ)も全く同感です。
ウィークリー読者でないみなさまにも広く読んでいただきたいと思い、転載いたします。

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【ハイム・ウィークリー第150号 2023-0415(土)から抜粋】
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トピックス【ChatGPT】
人工知能による対話型チャットボット「ChatGPT」についてあちこちで取り沙汰されている。自然言語処理の分野で最先端の技術が導入されており、大量のデータから学習したパラメータを利用して、人工的に生成された文章を作成することができる。

最近、実際にChatGPTを使った例を目の当たりにしたが、結果は素晴らしいものだった。技術的には既に相当高いレベルまで来ているようだ。後は利用すべき時(場面)とそうでない時の見極めや個人情報の取り扱い方などに詰めが必要だろう。

この種のツールが利用されるようになると、人手不足の解消というメリットが得られると同時に、人の仕事(職業)を奪うというデメリットも発生する。果たして人はこれを上手く使いこなせるのかどうかが大きなポイントになりそうだ。

コンピュータと人間との囲碁や将棋の対戦なら楽しむだけで済むが、既に横行している迷惑メール(詐欺メール)など人の心情に入り込むような形で利用されるとこれは捨て置けない。暴走する前に社会全体としてしっかり管理する体制作りが最も重要なことであろう。
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【ハイム・ウィークリー第151号 2023-0422(土)から抜粋】
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トピックス「チャットGPT(続)」
前号で取り上げた「チャットGPT」の話題には多くの方に興味を持っていただいたようだ。3月には「GPT4」が発表されその精度はまた一段と上がったとのこと。よく調べもせずに直感で、使い方が問題との指摘をしたが、今週になりそれに関連する情報を見つけたので紹介したい。

今、大学での取り扱い方が問題になっている。時代を先取りする学生たちが今後これを使うであろうことは間違いがないし、禁止することもできないであろう。しかし、チャットGPTには、サーチ(情報収集)のみあってリサーチ(研究)がない(湊長博・京都大学総長)と指摘する。まさに同感だ。

時間をかけて研究した立派な論文に見えても、それは情報を収集して書き並べたに過ぎない。形だけがそこにあって中身がないのだ。
本来、研究とは、先人の研究結果や関連資料等を集め、それを元に自分の思うところを纏めて文章にするもののはずだ。それには少なくとも数か月、時には数年かかる。他人の意見や資料を集めて、論文らしく体裁を整えてもそこには中身がない。サーチのみでリサ―チがないのだ。

しかし、一見立派な論文に見えるものが短時間でできるとなると、学生や学者、研究者にとっては救いの神と感じる恐れがある。
学術論文や論文テストにチャットGPTの類を利用するような安易な使い方をするようになると世も末である。
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編集長からは、「独り言やトピックスは、その日ふと頭に過ったことを簡単に書いているもので、深い考察を経ての記事ではありません。が、今回のように読者の方から賛同していただくと、大きな励みになります。今後もあまり力を入れず気楽に書いていくつもりですが、賛同でも異論でも、読者のご意見は貴重で、お待ちしています。」とのことです。

ハイムウィークリーは、LINEでのお友達登録あるいはメールアドレス通知で、毎週土曜日に配信されるようになります。この機会に読者になってみてはいかがでしょう。

yuwata

 

 

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