黄色の散歩道

コロナで家に閉じこもる毎日。健康のためせめてウオーキングに出かけることにしています。

と言っても、行くのは多摩川サイクリングロードと決まっています。川下に向って行くか、川上に上るかですが、川沿いの眺めがいいのは上りです。特に、上河原堰まで来ると、せき止められた水が川幅いっぱいに豊かにたゆたい、解放された気分になります。 ただ土日ともなると、猛スピードで飛ばしてくる自転車が次々に現れ、怖い思いをしますが。

京王相模原線の橋梁のすぐ手前で土手を上り、平坦な道を歩いて稲田堤駅を目指します。このウオーキングコースの中で一番つまらない箇所。住宅や会社が並んでいるだけで、見るものがないからです。

工事中の稲田堤駅まで来たら踏切を渡り、左折して中野島方面へ。曲がってすぐは病院や新しいアパートが並んでいますが、途中から、味わい深い散歩道になります。長年住んでおられるという感じのお宅が並んでいて、塀の前には植木鉢がずらり。楽しみながら歩きます。

やがて、住宅と道路の間の広い空き地に木や花が植えてある場所に行き当たります。手前のロウバイが少しずつ咲いていくのを眺めていたのですが、1月31日、一気に満開になりました。

 

 

 

 

 

 

ここが、「黄色の散歩道」の始まりです。もう少し行くと、塀に大きな果物がぶら下がっています。

何とも不思議な形をしているので、ネットで「柑橘類」を調べてみました。と、一度で画像が出てきました。文旦、です。そういえば、ずいぶん以前に食べたことがあります。皮がとても厚くて、剥くと実はビックリするくらい小さくなりました。

鹿児島名産で、今は関東圏でも売れているという息の長いボンタンアメの原料です。 ボンタンアメには奥深い歴史があります、興味を持たれた方はココからどうぞ。

このあたりは、庭に八朔、きんかん、ゆずの木が植えられたお宅が続きます。

トドメはこれ。→
直径5センチもない、小さなゆずです。台の上に1袋100円のメモと、硬貨を入れるペットボトルと一緒に、置いてありました。

関東で手に入るゆずは、大きくて香りもいいけれど、酸味が少ないと思っていました。例えば水炊きのときにつけ汁にしようとすると、酸味が少なすぎ、大分名産・カボスが手に入らなければレモンを代わりにしていました。
このゆずは、ご自宅の庭にたわわになったものを、出しておられるという感じでした。 半分に切って絞ってみると、瑞々しくて、酸っぱい果汁がジュワ―ッ。嬉しくなってしまいました。

ここまで来れば、じきにお地蔵さんが見えます。路地に入って中野島駅のひとつ手前の踏切を渡るもよし、まっすぐ中野島中学入口信号付近まで大回りするのもよし。 グーグルで概算すると総計4.4キロの道のりです。
「黄色の散歩道だなんて、中野島方面からならすぐじゃないか」なんて言わないでくださいね。フィニッシュの1キロ足らずが楽しみで歩いているのですから。

you

 

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