笑説「ハイムのひろば」43~読者からのメール

「ハイムのひろば」のサイト制作・運営に携わっていて最も嬉しいと思える瞬間は、自分たちの活動が誰かの役に立っているとわかった時、あるいはそこまでいかなくとも読んで楽しいと感想をいただいた時である。日々内容の充実を図りながら懸命に情報発信していても、本当に役に立っているのかどうかはわかりにくいものだ。発信した内容についての質問が読者(閲覧者)からあればできるだけそれに応えるようにしたいと思っているが、実際にはそれほど多くない。

ここへきて大規模修繕工事が始まり、理事会、修繕工事委員会からの依頼もあって、工事に関する情報を立て続けに掲載したところ、役に立つとのコメントをいただき正直ほっとしている。大規模であり、各自の部屋はいつどんな工事が施されるのかわかりにくい。特に毎日の洗濯物の干せる日、南北ベランダの位置など暮らしに直結することが毎日確認出来て嬉しいなどとの感想をいただくとようやく役に立てたかと思う次第である。

本来、「ハイムのひろば」はマンション管理に関わる事柄を中心に情報発信していくのが基本である。しかしこれまでは、理事会からもそのような要請がなく、リアル掲示板のウェブ上での確認くらいが主であまり多くはなかった。今回の実績を踏まえて今後とも住民の役に立つウェブサイトを目指して努力していきたい。

一方、以前、外部から少し変わったコンタクトがあったので紹介したい。ある日、読者の一人からメールが入った。送信者は、地元のカリタス学園に通う女子高生で、夏休みの課題として中野島の歴史について調べているとのことであった。「ハイムのひろば」を見ると地元の歴史についての記事がいくつかあり、スタッフの中に詳しい人がいると小耳にはさんだので一度会っていろいろと聞いてみたいと思い、メールしたとのことであった。

面会の日時を決めていつもの洋室まで来ていただくことになった。当日は、中野島歴史調査プロジェクトに主に関わった山名と私が中心に待機していると、件の女子高生がお母さんを伴って来られた。リニューアル以来、日々更新作業を怠らず努力してきた甲斐があって、もはや「ハイムのひろば」と検索すれば、当サイトがトップに現れるまでに成長している。因みに「中野島 歴史」と検索すると、Wikipediaの次に当サイトで発表した記事が出てくるまでになっている。

学生から見れば、我々スタッフは年配者でもあり、地元の歴史に詳しいのだろうと思われたのであろうが、実はそうではなく、ハイムここの住民の殆どが外から移住してきた者で歴史についてほとんど知らないので少しだけ勉強しただけのことである。一時間ほどいろいろとお話をして、参考になるなら自由に使っていただいて結構と伝えてお帰りいただいた。この時、我々スタッフは「やっててよかった!」とお互いに喜び合ったものだ。

もうひとつ読者からのメールを紹介しよう。
「何でも書い見てもらおう」という考えでやっているので、記事の話題は豊富である。そのな中で、「ダイエット」に関する記事があった。サバ缶を一定期間集中的に食べて中性脂肪値を半減させたという実体験記事だ。3か月に一度血液検査をやっている筆者の実際の体験を記事にしたもので嘘偽りのない事実である。この記事に反応したスタッフの一人が早速体験してその通り目的が果たせたとの報告は受けたが、それ以外の反応はなくそれっきりだった。

記事掲載後、随分(おそらく2年ほど)経過してからのこと。筆者の処へメールが入った。学生時代のクラスメイトの一人からだった。この人は大学卒業後ある会社に5、6年勤めたあと一念発起して教師に転身した。以後、郷里に帰り、地元の高校の校長まで勤め上げた人物である。その彼からのメールには驚きの事実が書かれていた。

「実は、以前に載せてもらったサバの水煮缶の記事を見たことがきっかけで、昨年私の会社員時代の後輩からお会いしたいと連絡がありました。静岡県に在住の男ですが、三重県在住の男2人と合わせて4人で昨日津市で旧交をあたためてきました。40数年ぶりで、お互い道で会ってもわからない状態でしたが。とりあえず貴君にお礼を申し上げます。」

実は、上記のスタッフ以外にもう一人、筆者の記事に影響されて”サバ缶健康法”をトライして成功した人物がいたのです。それが筆者の同級生だったのです。彼の紹介でその記事を見た友人たちが40数年ぶりに旧交を温めたという話なのです。プライベートな話なので初めて紹介しましたが、ほんとうに驚きました。そして何だか良いことをしたような気持ちになり嬉しくなりました。

蓬城 新

 

 

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