夏の星座~りゅう座
黄金のリンゴを守護する龍
最高神ゼウスと女神ヘラが結婚したとき、世界の原初に生まれた大地の女神ガイアは、結婚祝いとして黄金のリンゴがなる木を贈りました。ゼウスとヘラは、とても喜びヘリぺリデスの園という場所にその木を植えて、100の頭を持つ龍にそれを守らせました。龍は、200の目をひからせて、如何なるものも園に入れないように役目を忠実に果たしました。
そんな中、ヘラクレスは、彼が仕える王から、11番目の難行を命じられました。その難行とは、黄金のリンゴの採取でした。ヘラクレスは、道中、天を支える神アトラスと出会います。「自分が天を支えるから、代わりにリンゴを採ってきてほしい」と頼むと、アトラスは喜んで引き受けました。
ヘリペリデスの園にやってきたアトラスは、こっそりと龍を伺いました。すると、100の頭にある全ての目が閉じています。龍は、長年の監視に疲れて、うっかり眠っていたのです。アトラスは、難なくリンゴを手に入れて、ヘラクレスのもとに帰って行きました。
しかし、大失態を犯した龍に、ゼウスとヘラは罰を与えませんでした。代わりに、長年、リンゴを守護した功績として天に上げて「りゅう座」にしました。
星座名 | りゅう座 |
学 名 | Draco |
主 星 |
ツバーン(3.6等級) |
季 節 | 夏の星座(20時正中 8月上旬) |