シリーズ多摩川 (6) 多摩川の地理と特徴

多摩川は、その美しい風景と重要な地理的特徴で知られる川です。

上流と小河内ダム:

多摩川の源流は山梨県と埼玉県の県境にある笠取山の南斜面下にあり、ここから一之瀬川として始まります。その後、柳沢峠から流れる柳沢川と合流し、丹波川と呼ばれて東へ流れます。この流れが奥多摩湖に注ぐ手前で小河内ダムがあります。

小河内ダム

中流:

小河内ダムより下流は多摩川と呼ばれ、東京都青梅まで山中を東へ流れます。この上流部は秩父多摩甲斐国立公園に含まれ、美しい自然景観が広がっています。青梅線沿いには御嶽駅周辺で名水百選に選定された御岳渓流があり、遊歩道が整備されています。

中流から下流:

青梅からは多摩丘陵と武蔵野台地の間を流れ下ります。多摩川は多摩丘陵にぶつかりながら、瀬や淵を通りながら流れます。河岸段丘や台地を形成した地形が見られ、立川崖線や国分寺崖線がその一部を形成しています。

下流と河口:

東京都大田区と川崎市川崎区との境で東京湾に注ぎます。この下流部では、東京国際空港（羽田空港）のD滑走路が多摩川の流路の延長上に特殊な構造で設置されています。この地域は川崎市多摩区から東京都日野市にかけて多摩川梨の生産が盛んで、美味しい梨が栽培されています。

多摩川は、源流から河口までの地域に広がる多様な景色と地理的特徴を持ち、その周辺の自然や文化を楽しむ場所として人々に親しまれています。

 

参考：Wikipedia