Y姉のよもやま話(その3)わが家の鏡≒トイレ
こんにちは、Y姉です。
中学3年のときの担任はベテランの女先生。「小さな子どもを連れてバスに乗ったら、眠ると重くなるからなんて一人で座席に座らせてはダメ、膝に抱きなさい」などと、ずいぶん先を見越したマナーを教えてくれたりしました。
当時は、新学期になるとすぐに家庭訪問がありました。「玄関を飾り立てていても、トイレに入れば、掃除が行き届いた家かとうか、すぐにわかる」と注意されました。今の時代、 家庭訪問が廃止になったのは、家庭環境と子ども自身とを切り離して考えるべき、差別や偏見につながるという配慮からだと思います。それからすれば、トイレ掃除の話など、もってのほかでしょう。
とは言え、この話は私の心の片隅に今でもずっと残っています。
結婚してすぐに入居したのは古い社宅でした。トイレは今ではほとんど見かけない「段差のある和式トイレ」。年季が入っているので、ピカピカではなかったのですが、あるとき大決心をして、磨き上げました。仕上がった時の爽快感と言ったら!!
以来、トイレ磨きが一種の趣味になりました。
ところが、です。トイレそのものはともかく、ウォッシュレット(これは多分TOTOの商品登録、一般名は温水洗浄便座というらしいです)、この掃除は皆さんご経験がおありかと思いますが、なかなか難しいのです。傷をつけないよう気を配りながら美しく磨き上げるには、かなりのコツが要ります。電化製品なので、耐用年数は長くても10年。メーカーのお達しによると、掃除には中性洗剤しか使えないし、乾いたトイレットペーパーで拭くのもいけないという難物です。
YouTube の『茂木和哉シリーズ』をチャンネル登録して、よくよく研究、試行錯誤を繰り返しました。 中性ではない洗剤を使うのは「自己責任」になりますが。
茂木さんおすすめの洗剤をあれやこれや買って試してみました。中性の台所用、酸性、塩素系のもの、スプレー状、ジェル状、業務用・・・結局のところ、一番いいのは昔からある酸性の『サンポール』でした。値段は安いし、見た目はおよそセンスのかけらもない、何かを被せておきたいような代物ですが、効き目は群を抜いてコレ、です。
まず、掃除用のブラシを作ります。熱湯を入れたコップに古いハブラシを押し込んで曲げると、使い勝手がとてもいい道具になります(柄が透明なのは折れてしまいます。ポリプロピレンのがいいのです)。
コップにほんの少しだけサンポールを入れ、ハブラシですくい、そっと汚れにつけてあげます。5~10分ほど寝かせ、ハブラシでやさしくこすります。頑固なときはまた寝かせ、様子を見ながら合計20分もかければきれいになります。あとは、口の長い水やりジョウロか、水をたっぷり入れたポンプ容器などで十分に洗剤分を流してあげます。
流し終わったら、絞った雑巾などで拭き上げます。ピカピカです。
なあんだ、なんて言わないでくださいね。私はこの方法に辿り着くまで、汚れの落ちが今一つよくない曇った鏡を眺めているようで、ずいぶん長いこと、不満が溜まっていたのです・・・
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