ボクのロンドン滞在記~シン日英同盟めざして~(その50) インターネットがつながらなくなった!

(前回まで)7月24日(土)、ナショナル・ギャラリーを訪ね、珠玉の名画を鑑賞しました。

2022年7月25日(日曜)快晴また暑い 

インターネットが繋がらなくなった!
いや、これは正確ではない、正確には携帯電話が繋がらなくなった。

トラブルの状況はこうだ。

今朝4時に目が覚めて、ネットをチェックすると携帯の動作が明らかにおかしい。さまざまな情報の更新ができてない。さらによくよくチェックすると電話が通じていないではないか!

いままで、携帯電話からテザリングでPCをインターネットにつないでいた。携帯電話が使えないと、当然インターネットが使えないことになる(テザリングとは、携帯電話をアクセスポイントにしてPCをインターネットにつなぐこと)。

インターネットがつながらないと公私ともに日本などとの連絡手段が絶たれてしまう。夜の内にいくつも日本からメッセージが入っているようだ。とりあえず国際電話をドコモで留守宅にかけて、事態だけは伝えておいた。

今回のロンドン出張に備えては、渡航前に英国で携帯電話が使えるSIMカードを購入してあった。O2(オートゥー)という英国の携帯電話会社のSIMカードを日本のamazonで購入して、iPhoneのスロットに挿しておいた。ロンドン到着時からこれが使えるようにしてあった。

これに加えて、このSIMカードは1か月単位なので、こちらに来てから期限を延長するために追加料金を支払う処理をおこなったはずだった。携帯の応答メッセージを聴きながら、番号を押すことで処理が完了したと思っていた。しかし、どうも期限通りの1か月が経過した時点でいったん電話回線が切られたらしい。これをなんとしても更新しなければならない。

それからが悪戦苦闘。とにかく携帯電話でO2につなぎ(これは無料でかかる)、電話の案内に従って処理を行う。残高を増やさないといけないといわれて、クレジットカード番号を入力する、しかし住所を数字で入れろと言われる。おそらく住所のコード(アルファベットと数字で表示するもの)のことだが、ここから先が何度やっても進まず。

すでに6時近くなった。2時間経過だ。頭を切り替える。ここはいったん戦法を変えることにして二度寝する(あわててもしかたないと覚悟を決める)ことにした。

9時に目を覚まし、軽い朝食を摂ってから部屋を飛び出して、駅の近くにあるO2の名前がついたショッピングビルに行ってみる。事務所で話をすると、そこでは営業はやってなくて、市内にあるショップの場所を教えられる。

それから地下鉄に乗って、O2の営業店があると言われたボンドストリート駅へ向かう。O2ショップを見つけた。やれやれ。しかし行ってみると閉まっている。ドアに書かれた営業時間を見ると日曜日は12時からと書いてある。その時点で10時半。

ロンドン市内のO2ショップ

時間をつぶすために、スタバを見つけようとオックスフォード・ストリートを歩いて行く。2駅ぶんくらい歩いただろうか。別のO2ショップがあった。試しに覗いたら、なんとそこは11時から開店と書いてある。その時点で10時50分。助かった!あと10分だ。もはや一番乗りを目指して店の前にたちはだかる。

その甲斐あって、11時ジャストで店の中に迎えられ、店員に手短に事情を説明する。すぐに店員のお兄さんがパソコンを操作して、携帯の残高として確認された20ポンドを、期限を延長した携帯番号に移行してくれた結果、あと30GB使えることになった。

その瞬間に確認のメッセージが携帯に入ったのが下の写真だ。(11:05の着信で、店に入ってから5分で解決したことが分かる。)

Great News. You’ve now got a 20-Pound data Big Bundle with 30 GB of Data…
(おめでとう! 現在、20ポンド分でバンドルされた30GBのデータ容量がつながれました・・・・・・)

ほっとした瞬間だった。英国人の店員に感謝を伝えた。
 
上の写真の左側は、SIMカードをamazonで購入したときのパッケージ。100GBのデータが使えるのと、英国で使える電話番号がアサインされる。したがってSIMフリーの効果というのは、現地用のSIMカードを入れることで、新しい携帯電話を現地で買うのと同じ効果がある。写真の右がテキストのメッセージ。
 
それにしても今回のトラブルにはあせった。海外で(もちろん国内でもそうだが)携帯がつながらず、インターネットができなくなるのは、現代においてはまさに死活問題であることをまざまざと思い知らされた。

海外ではトラブルがかならずと言ってよいほど発生する。それをいかに解決するか(それもなるべく短期で)。困ったときには人間力が問われる。海外一人旅は試練の連続だ。

 
 
(つづく)

 

風戸 俊城

ハイム在住。現役時代は中東、東南アジアの4か国に駐在し、40年勤務した後、現在は英国と日本を結ぶ知財プロモーターとして働く。経済・産業分野の翻訳業も手がける。

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