シリーズ多摩川 (3) 多摩川の地域と利水史

多摩川は、地域の人々にとって古くから重要な水源として利用されてきました。その歴史と役割を紹介します。

江戸時代の水利利用
江戸時代の初期に、多摩川流域の人々は川の水を有効活用しました。徳川家康の家臣、小泉次大夫吉次は多摩川の流域に二ヶ領用水と六郷用水を開削しました。これは、農業用水や飲料水の確保を目的としたものでした。

玉川上水の歴史
江戸時代に開削された玉川上水は、約350年もの間、東京の人々に飲み水を供給し続けています。この水路は、江戸時代の知恵と技術が現代に受け継がれる貴重な例です。

二ヶ領用水の変遷
六郷用水は一部が残るのみとなりましたが、二ヶ領用水は農業から工業、そして現在は環境用水として多様な役割を果たしています。

昭和16年に造られた久地円筒分水は、一方向から送水されて吹き上げる水を放射状に均等にあふれさせ、送水されてくる流量が変わっても、円弧の長さに比例して一定の比率で分水される、当時の最先端をいく装置でした。

まとめ
多摩川は、地域の人々にとって長い歴史を持つ水源です。江戸時代から現代に至るまで、多摩川の水は農業や生活、工業、環境に様々な形で利用されてきました。これらの歴史は、多摩川が地域との絆を持ち、進化し続けてきた証しでもあります。

 

参考:国土交通省

 

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