シリーズ多摩川 (5) 多摩川の名称の由来

多摩川の名前は、その由来について複数の説があります。ここではその中からいくつかを紹介します。

丹波川説:

多摩川の源流が山梨県丹波山地域にあることから、上流の川の名「丹波川」が転訛して「たまがわ」となったという説です。また、「タバ」という言葉はアルタイ語族の祖語で「峠」を指す言葉で、丹波山峠を指すとも言われています。

霊力の川説:

多摩川は大國魂神社の近くを流れ、神聖な川として「霊力をもつ川」「神聖なる川」と名付けられたという説もあります。水神が取り憑く神聖な川からきたとされることもあります。

美しい川説:

「タマ」が「玉石・美しいもの・優れているもの」を指す言葉であるとし、多摩川の流れが美しくきれいであることから「玉川」と名付けられたという説もあります。

水の謎説:

古代の人々が水の欠乏に悩んでいた時、多摩川の大きさに驚き、「溜まれる水」と賛嘆したことから名付けられたという説もあります。

水田地帯説: 「タマ」が「田間」を指す言葉で、「水田が広がっている所」を意味します。この説では「多摩郡」の名前が先にあり、その地域を流れる川として「多摩川」の名前が生まれたとされています。

多摩川の名前はこれらの説が組み合わさってできたものかもしれませんが、正確な由来は分かっていない部分もあります。いずれにせよ、多摩川の名前には歴史と神秘が絡み合っています。

参考：Wikipedia