ベトナム旅行記 第5章

13.ベトナムの子どもは外国人が大好き?

ベトナム独立の英雄ホーチミンの遺体が安置されているホーチミン廟は、ベトナムの聖地。多くの観光客、そしてベトナム人が訪れ、混雑している時はこのエリアに入るのに、1-2時間かかるとのこと。入場料は無料だが、入る前に厳重な手荷物検査があり、持ち込めないものは強制的に預けさせられる。

我々が入場する時、ベトナム人の小学生の団体(おそらく遠足)と一緒になった。入場前から、こちらに手をふったり、ハローと👉をかけてきたりする。白人に対してはより積極的だ。昔、シンガポールのサイクリング仲間とマレーシアをサイクリングした時、行く先々で子供たちが家から飛び出してきて、ハローと言いながら手を振ってくれたことを思い出した。

ホーチミンは、生前「自分の骨は、北部、中部、南部の3か所に分けて埋葬し、近くには休憩施設を設けてほしい」と言っていた。しかし、彼の思いとは違いエンバーミング技術を使って遺体は永久保存されている。遺体の周りには4人の兵士が直立不動の姿勢で遺体を守っている。遺体は私の目からは、蝋人形にように見えた。レーニン、毛沢東、ホーチミンの遺体は、「世界三大保存遺体」と呼ばれている。

 

14.メニューのない店

観光名所のハノイ大聖堂の近くは、観光客向けの店が多い。しかし、地元のベトナム人で賑わっている店もある。思い切って入ってみる。メニューを見せてくれと頼むが、メニューなどないようだ。その代わり、人気と思われるフォーを丼に入れて持ってきた。そして、これでいいかと身振りを交えてきいてくる。OKという返事しかなかろう。出てきたフォーには、たっぷりの野菜がついてきた。味も上々だ。値段は 240 円。

 

15.モデルの気持ち

夕方ホアンキエム湖を散歩していると、「似顔絵かきます。10 分 150,000 ドン(900円)」との看板が目に入った。特に急いでいたわけではないので、旅の記念にお願いする。画家は 30 歳代だろうか。真剣に私の顔を見る。何度も見る。10 分はうそで、20 分くらいはかかっただろう。その間、観光客が何人も私と制作中の絵を見ていく。どんな風に描かれているのか、不安を覚える。この時間はかなり長く感じた。ヌードモデルなどには、並大抵の気持ちではなれないだろうと想像した。

(第6章へ続く)

HS

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