ベトナム旅行記 第7章

19.旅のハイライト ハロン湾クルーズ

ハロン湾は世界遺産に登録されて以来、ベトナムの一大観光地となった。現在、400 隻ものクルーズ船が就航している。もっともコロナ禍前は、1000 隻もいたというから、ずいぶんと減ったものだ。

我々は 5 つ星のツアーを選んだ。船は非常に豪華というわけではないが、食事は充実している。4 人で 1 つのテーブルにつくことになっていて、我々は旦那がスウェーデン人、奥さんがタイ人という夫婦と同じテーブルになった。なかなか楽しい人であった。

お天気に恵まれたこともあり、奇岩が海に林立する「海の桂林」の景色を堪能した。途中で巨大な鍾乳洞のある島に上陸したり、手漕ぎボートで海から洞窟に入ったり、白浜が美しい島に上陸したりで、バラエティーに富んだクルーズとなっている。最後は、沈みゆく夕陽を見ながらのサンセットパーティーがあり、とてもいい思い出となった。

 

20.盛り上がらない日本人観光客

1 つの船には、さまざまなグループツアーが混乗している。我々は英語のツアーに入れられたが、日本語ツアーで来ている日本人グループもいた。英語ツアーのメンバーは、皆すぐに打ち解け、私もスウェーデンから来た夫婦の他、韓国人夫妻、インドネシア人の若い女性と親しくなった。

一方の日本人グループは、皆静か。ガイドさんの日本語の説明はとても素晴らしいのだが、ほとんど反応がない。グループといっても今日たまたま一緒になっただけなのだろう、日本人同士の会話もない。知らない人とは、気楽に話ができないという日本人の特性なのだろうか。船の中では彼らが座っている場所だけが、暗く淀んだ場所のように感じられた。

 

21.ベトナム中部は雨季

飛行機を予約するときは、ハノイの気候ばかり気にしていた。12 月は乾季なので、ハノイのお天気は良い。中部のダナン、ホイアン、フエも同じような天気だろうと、調べもせずに考えていたが、雨季の末期であった。

快晴のハノイを後にし、ダナンの空港に降り立つと雨が降っていた。バイクに乗る人々はカッパを着ている。結局、ベトナム中部にいた 3 日間は、土砂降りにはならなかったものの、曇り、小雨、雨の毎日であった。

(第8章へ続く)

HS

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