ヤタガラスのホームページ作成塾30~トラブル対策4(FTP)
トラブルへの対応策として、プラグインの削除や、テーマの交換等について述べてきました。さらに、今後のトラブル発生時の修復作業に必要なこととして、データのバックアップが重要であること、その方法の一つとしてWordPressに備わるエクスポート・インポート機能が有効であることを説明しました。
エクスポート・インポート機能は大変便利なものですが、ひとつだけ注意点があります。それは、メディアに格納されている画像やPDFなどは、自動的に全て移行できるわけではありません。投稿記事や固定ページなどほとんどのデータは移行されてもそこに添付されている画像やPDFの多くは別の方法で移行しなければなりません。その時に有効なのがFTPです。
FTP(File Transfer Protocol)とは、 インターネットを通じてファイルを転送するためのプロトコル( 通信ルール)の一つで、Webサイトの制作や保守、 データのバックアップなどに使われます。FTPは、FTPソフトをダウンロードしてインストールすることで利用できます。 代表的なFTPソフトには、FFFTP、FileZilla、 Cyberduck、WinSCP、 CuteFTPなどがあります。
これらのソフトを使って、 FTPサーバーに接続し、 IDとパスワードを入力してログインします。このログインに必要な設定(ID、パスワードなど)はサーバーにより提供されています。ログイン後は、 ローカル側(PC)とリモート側(サーバー)のファイルの閲覧や操作が可能になります 。ファイルをアップロードしたり、ダウンロードしたり、 ファイルの移動や削除などができます。
FTPは、基本的には暗号化されない通信プロトコルであり、 セキュリティ上の問題があるため、FTP(S) やSFTPといった暗号化されたFTPを利用することもできます。また、FTPの使い方には、 FTPサーバーの設定やアクセス権の設定によって差異があるため 、出先からFTPを利用する場合などは、 あらかじめ求められる情報を確認し、 必要な情報を入力する必要があります。