地面の蓋 9 彦根・能登川(滋賀県)

能登川(滋賀県)への出張の際に、

ちょっと時間があったので、手前の彦根で途中下車して蓋探し。

「ひこにゃん」で有名な地なので期待できそうだ。

駅前で早速発見! 「ひこにゃん」蓋である。  その横には 彦根藩初代藩主、井伊直政公之像。

「徳川四天王」のひとりとして名を馳せた戦国時代の武将です。

赤い甲冑(鎧兜)を身にまとった井伊直政は、長槍を使って敵を圧倒し、

その姿が赤鬼に例えられるなど、諸大名に恐れられたそうです。

以後、彦根藩においては、足軽に至るまで赤に統一。

赤備えは幕末まで続いたとのこと。

銅像の出で立ちは勇壮で目を見張るが、大天衝の兜は重たくなかったのだろうか?

これを被って馬に騎乗してよく走れたと思う。

 

せっかくなので彦根城へ行ってみよう。

昼食をとっていなかったので、

途中でディープな雰囲気の食堂に入る。

「はやの食堂」  店の中もなかなかすごい。

高倉健さんのキリンビールのポスター

「まっすぐで、いいんじゃないですか。」

が貼ってある。 20年以上前のものだろう。

カツ丼を食べたが、卵がトロットロッで

なかなかうまかった。

 

満腹になったところで、

彦根城へ向かいながら蓋探し。

六方向星形マークが入った蓋を発見!

調べてみたところ、彦根市の市章で星形を囲んでいる亀甲は

彦根城のある金亀山の亀甲を形とっているとのこと。

外周には 市の木 「たちばな」が配置されている。

彦根城の石垣と白鳥、松、ハナショウブが描かれた蓋もある

彦根市の市の花は「ハナショウブ」だそうだ。

天守閣は描かれていないが、配置的に難しかったのかな?

 

彦根城に到着。

入り口脇で何かイベントをやっているようだ。

「ひこにゃん」を発見。ひこにゃんの兜も赤だ!

暑いので熱中症対策でお茶を飲んでいた。

 

 

入場券を購入し、いざ、天守閣へ。

上り坂が結構きついし、経路がくねくね。

やはり城を守るための方策なのだろう。

ところどころに桝形もある。

暑い! 6月だというのに、もう真夏の雰囲気だ。

ようやく天守閣に到着。 うーん立派だ!

天守は3階3重の屋根で構成されている。

大津城から移築されたといわれ、

政治的象徴としての外観の美しさだけでなく、

城本来の機能である軍事面でも優れているそうだ。

昭和27年(1952年)に国宝に指定。

彦根城以外の国宝天守は、

姫路城・松本城・犬山城・松江城。

全国で5城だけとのこと。

天守閣へ登ってみよう。

階段がものすごく急だ。60度ぐらいある。

階段というより梯子の雰囲気だ。

さすがにキャリーバックは持って上がれないので、

途中で案内のおじさんの脇に置かせてもらう。

最上階まで上がってきた。意外と狭い感じだ。

床は板張りだ。最後の砦はこんな感じだったのか。

琵琶湖を望めていい眺めだ。

 

天守閣から下り、隣接する玄宮園に向かう。

玄宮園は池がある広大な回遊式庭園だ。

ここからも天守閣を望める。

天守閣が池に映り素晴らしい景色だ。

もう少しゆっくりとしたかったが、時間の関係から駅へと向かう。

 

出張先の能登川でも蓋を探してみた。

駅前には水車をイメージした時計塔と水車のモニュメントがある。

能登川は水車がシンボルのようだ。

駅前にドラゴンカヌーが描かれたカラー蓋を発見!

水車、気球も描かれている。

絵柄は東近江市内にある伊庭内湖で大会が

開かれるドラゴンカヌーと

伊庭内湖にある直径13mの能登川水車、

それに東近江で盛んな熱気球なのだそうだ。

なんだか盛り沢山で楽しそうな町だ。

因みに能登川町は

2006年に東近江市に編入したそうです。

能登川は琵琶湖に接し、土地が平坦で、水流豊かなことから、

古くから農業に水車がよく利用されてきたとのこと。

マンホールの蓋にもそんな町のシンボルとしての水車が描かれたようだ。

水車は、かつては精米や製粉の動力として利用され、39基もあったという。

電気の普及で役目を終えると、次々に姿を消していったそうです。

一方で能登川町がふるさと創生事業の一環として1990年代前半に

伊庭内湖に巨大水車をつくり、公園として整備したとのこと。

ドラゴンの他に、変わったマークが描かれた蓋を発見!

蓋全面はおそらく「能登川水車」のイメージだろう。

真ん中にV形状のマークがある。

このマークは旧能登川町章で、能力・能率・有能等実力を持つ「能」を意味してから

その言葉を配しているそうだ。

もう一つは中央に円形状のマーク。

周囲は大小の毘沙門亀甲模様だ。

この模様の意味が解らない?

製作時の型を転用しているのか? 謎だ。

中央のマークは東近江市章で、

東近江市の東(east)の「e」と「近」をモチーフにしたデザインだそうだ。

琵琶湖沿いの町はなかなか住みよさそうな地域です。

史跡もたくさんあり、歴史と自然を感じながらの散策にはもってこいだ。

良い季節の際にゆっくりと訪ねてみたいものです。

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