仔犬が散歩する道・・・X氏のつぶやき⑪

秋晴れに鰯雲が漂う日曜日の昼下がり。南武線側のハイム仔犬の散歩道。やさしい陽だまりができている芝生の上を二匹のシジミ蝶が、絡み合うように舞っていた。
そこに仔犬がやってきて、二匹のシジミ蝶を見つけて立ち止まる。シジミ蝶は、仔犬の鼻先まで飛んできて、仲良く絡み合うように舞って見せる。
仔犬は、興味を示して動こうとしない。シジミ蝶は、陽だまりを楽しむかのように芝生の上を舞っては、仔犬の頭の上に来て舞っていく-。仔犬は、ついに前足でシジミ蝶にちょっかいを出すが、シジミ蝶は、また仔犬の鼻先に来て舞ってみせる。まるで仔犬と遊んでいるかのように―。だが、仔犬は諦めず、シジミ蝶が鼻先に飛んでくると、前足でちょっかいを出してみせる.

・・・とおばあちゃんが言った。「あんたには、まだ無理だわよ。」仔犬は、おばあちゃんに引かれて散歩を始めた。シジミ蝶は、仔犬を追いかけるように、芝生から離れて、仔犬たちの散歩についていった。夏が終わり、秋が始まる陽だまりを楽しむシジミ蝶、もう仔犬とは会えないのかな。 

初秋の微笑ましい一コマでした。

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